薬学部 OB・OGメッセージ

薬学部 OB・OGメッセージ

創立80周年を迎えた東北医科薬科大学の卒業生はすでに2万人を超えています。
全国各地で活躍する先輩方に「夢」について伺いました。

瀬戸 敏之

瀬戸 敏之Toshiyuki Seto

有限会社メディファル 取締役
一般社団法人 仙台市薬剤師会 常務理事
一般財団法人 SENDAI光のページェント 副代表理事

患者さんの人生を見守ることのできる薬局として地域を支える

 卒業後、製薬会社のMR職を経て、薬剤師が薬のプロフェッショナルとして、独立性を持ちながら働くことができる薬局をつくるために、同じく薬剤師である兄と一緒に会社を立ち上げました。医師の処方箋をただ調剤するだけではなく、患者さんの話を聞き、その方の生活スタイルなどを理解しながら、薬の使い方を説明し、納得して薬を使ってもらうことはとても重要であり、これは薬剤師にしかできないことです。時には医師と話し合いながら患者さんにとっての最適な薬を導き出すといった使命もあります。
 また、東日本大震災で被災し、現在は復興住宅が立ち並ぶ荒井地域に薬局を立ち上げました。新しくつくられた街で、お薬相談会を実施するなど地域医療に貢献できる薬局づくりと、患者さんの人生を見守ることのできる熱意ある薬剤師の人材育成に取り組んでいます。

神尾 咲留未

神尾 咲留未Satomi Kamio

独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター
HIV感染症薬物療法認定薬剤師

チーム医療の一員として患者さんの健康を支える

 HIV感染症薬物療法認定薬剤師としてHIV患者さんの治療にあたる医療チームに所属しています。医師、薬剤師、看護師、カウンセラー、ソーシャルワーカーなど多職種が一丸となって患者さんの治療にあたっていますが、薬物治療方針に関しては薬剤師が大きな役割を担うことになります。どの薬が患者さんに合っているか、その方のライフスタイルにはどんな服用が適切か、他の薬との相互作用はないかを徹底的に調べて、処方する薬を医師に提案します。生涯にわたり薬と付き合わなければならない病気ですが、飲んだり飲まなかったりすると薬への耐性ができてしまうため、服薬を続けていただくことが患者さんの健康と日常生活の維持に大きく影響します。患者さんの声をしっかり聞き、チームで情報共有しながら、最適な治療方法を常に話し合っています。さらに知識を深めるため、感染制御チームにも所属し、感染制御認定薬剤師の勉強を進めています。

我妻 孝則

我妻 孝則Takanori Wagatsuma

一般財団法人 バイオインダストリー協会 主席研究員
(AMED-糖鎖創薬プロジェクト)
慶應義塾大学医学部 慶應集中研(臨床解析/分析技術)
産業技術総合研究所 創薬基盤研究部門糖鎖技術研究グループ

次の時代をつくり出す医療基盤の実現を目指して

 生命薬科学科卒業後、北海道大学大学院に進み細胞・疾患生物学の研究を続けました。現在はAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)の国家プロジェクト研究メンバーとして“糖鎖”を利用した創薬・診断のための新技術確立を目指し、研究に取り組んでいます。従来型の医薬・検査技術では解決できなかった医療ニーズや難病などの疾患領域に対して、いち早くアプローチをかけて患者さんの手元に届く医療基盤実現を目標としています。例えば、極微量の血液を検査することで病気を特定し、さらに、そこから糖鎖を持つタンパク質を調べることで病気の状態まで知ることができたら、患者さんの“状態”にあった医療を実現できるかもしれません。
 メンバーは様々な分野の知識を持つプロフェッショナルで構成されていますので、薬と医療の知識、そして化学の知識をつなぐことが自分の大きな役割だと思います。

佐々木 眞奈美

佐々木 眞奈美Manami Sasaki

TBCラジオパーソナリティ
株式会社ノア けやき薬局 薬剤師
一般社団法人 宮城県薬剤師会 理事

薬剤師とラジオの仕事の共通点「伝える」ことの大切さ

 在学中にレポーターの仕事をしていたこともあり、薬剤師国家試験に合格してからも薬剤師の仕事ではなく、声の仕事に携わっていました。しかし、12年ほど前、やはり資格をいかした仕事もしたいと考え、ラジオの仕事をしながら薬剤師として薬局での勤務を始めました。毎週のラジオの仕事をしながら、薬剤師の仕事をしてわかったことは両方の仕事に共通していることが「伝える」ということです。薬について患者さんに理解してもらうこと、そして、医師と薬の相談をするときに「伝える」というスキルが重要になります。また、2つの仕事をいかし宮城県薬剤師会で理事として広報の担当をしています。薬剤師の仕事の役割を伝え、薬剤師の地位向上のため、講師やイベントの司会などもしています。これまでの仕事があったからこそ、今、薬剤師の仕事に役立っていると思います。これからも「伝える」ことを大切にしていきたいです。

武田 恵美子

武田 恵美子Emiko Takeda

株式会社メディセオ 管理薬剤師

多職種と連携を図り、チームで薬の流通に関わる

 兄が歯科医師だったので、自然と医療関係に進みたいと思うようになり、薬剤師の道へと進みました。最初に入社したのは製薬会社で、ここで社会人として必要なスキルを学ぶことができました。その後、結婚や出産、育児のタイミングで調剤薬局や病院の薬剤部に勤めましたが、現在は医薬品、医療機器、医療材料などを扱う医薬品卸の会社で管理薬剤師として勤務しています。医薬品の品質管理、適正な販売のための薬事的管理、営業職への研修や医療機関からのお問い合わせへ対応することが主な業務です。薬剤師としていろいろな職場での経験をしましたが、企業での仕事のやりがいは多職種連携が図れることです。薬を流通させ、必要とする場所に迅速に届けるためにそれぞれの部署が大事な役割を果たしており、どれも欠かせない存在です。様々な部署とチームで仕事ができることの楽しさを感じています。

小坂 浩之

小坂 浩之Hironori Kosaka

株式会社メディカルコンフォート 代表取締役社長
一般社団法人 宮城県薬剤師会 常任理事
一般社団法人 仙台市薬剤師会 常務理事

患者さん主体の在宅医療を目指して理想の薬局をつくり上げる

 卒業後は保険薬局での薬剤師業務や在宅医療、店舗開発、学会発表等も含めた教育などをしながら、会社役員をしておりましたが、やはり患者さんの近くで仕事がしたいと考え、改めて起業して自分の理想とする薬局の準備を始めています。目指すのは患者さん主体の地域と在宅医療を支える薬局です。外来対応ももちろんですが、在宅医や医療職、介護職の皆さんとともに患者さんが安心して自宅で療養に専念することができる医療体制をつくり上げていきます。また、薬剤師に向けた研修や人材育成に取り組んでいます。薬を扱うには薬だけではなく、医療知識、法や制度を理解しなくてはなりません。ますます医療が多様化する中で、患者さんの手を取り、寄り添うことのできる薬剤師でありつづけたいです。

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