薬学部 研究室案内

Faculty of Pharmaceutical Sciences

医療薬学系

病態生理学DIVISION OF PATHOPHYSIOLOGY

STAFF

髙橋 知子 教授

業績

河野 資 講師

業績

髙橋 健人 助手  

研究テーマ

気管支喘息における病態および難治化因子の解析と治療への応用

研究概要

「病態生理学」とは、現象(症状)から臓器、細胞、タンパク質、さらに遺伝子へさかのぼって病気の原因を解明していく学問です。当教室では気管支喘息を対象として、病態の解析と解析結果に基づいた新規治療法(薬)の発見・開発を目指しています。
各種の抗アレルギー薬や吸入薬の開発・臨床応用が数多く進められているにも関わらず、喘息は根治に至っていません。その理由として気管支喘息が多遺伝子疾患であり、さらにその発症・増悪に環境因子が複雑に関連していることが挙げられます。
そこで私たちは遺伝子背景においては性差に、環境因子においては心理的ストレスに着目して、喘息の病態と難治化メカニズム、新規治療の開発を中心に研究を行っています。

主な担当科目

病態解析学Ⅱ

薬学科3年次前期 / 必修 / 1単位

ねらい

主な疾病の病態生理を理解し、チーム医療の中で薬物治療について討論するために必要な基本的知識を習得する。

Message

薬物治療の対象となる疾病の病態について学びます。勉強する疾患数が多いので、日々の勉強が非常に大切です。CBTあるいは国家試験に準じた課題を提供しますので、復習を十分に行ってください。

疾病と治療Ⅰ

生命薬科学科3年次前期 / 必修 / 1単位

ねらい

創薬研究者あるいは薬の専門家として、健康寿命の延伸と患者の QOL(生活の質)向上に貢献するために、代表的な疾病の病態、成因、症状、治療などについて基本的知識を習得する。

Message

創薬研究の対象となる疾患と治療について学ぶ重要な科目です。既存の治療の限界と課題についても考えてみましょう。

免疫学概論

生命薬科学科2年次後期 / 必修 / 1単位

ねらい

生体防御機構を担う免疫システムについて理解する。

Message

我々人類は長い歴史を経て、感染という試練から“からだ”を守るための仕組みを発達させてきました。免疫学概論では、我々のからだが獲得した基本的生体防御機能である免疫システムの基礎を学びます。3年次前期に開講される「分子免疫学」では、アレルギーや自己免疫、移植片拒絶、腫瘍免疫などの疾患と免疫系の関わりについて学ぶとともに、基礎免疫学と臨床免疫学を応用した研究手法、臨床検査技術などの基本的知識を習得することを目的とします。