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仙台向山高校の生徒11名が、アカデミックインターンシップの一環で本学を訪れました!

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 9月2日(月)、仙台向山高校の2年生11名がアカデミックインターンシップの一環で来学し、研究室において研究活動に励みました!

 最初に、遠藤入試センター長から大学の概要説明が行われ、薬学部と医学部の特徴について話がありました。
続いて、創薬についての話があり、医薬品が開発されるまでには10年以上の年月がかかり、1万の化合物の候補から、薬になるのはたった1つだけで、150億から200億円もの費用がかかることを学びました。その後、3班に分かれて研究室へ移動しました。

 

 医薬合成化学教室では、「薬の有効成分~アスピリン~を作る」をテーマに実験を行いました。アスピリンは100年以上前に作られた歴史ある薬で、痛み止めや熱さましとして使われています。今回、サリチル酸からアスピリン(アセチルサリチル酸)を作る過程を体験しました。「教科書では見たことあるけど使ったことは無い!」という、様々な実験器具を用いて、合成に挑戦しました。

 医薬情報科学教室では、「薬剤の副作用を予測してみよう」と題し、人工知能をつかって薬の副作用のシミュレーションを行いました。たくさんの薬剤の副作用情報を把握することは容易ではない事を学び、複数の薬剤の副作用情報を実際に自分たちで人工知能に覚えさせました。複数の解析技術により、副作用の予測を行い、クイズに挑戦することで理解を深めていました。

 微生物学教室では、「身近な微生物(細菌)の特徴を観察しよう」というテーマのもと、まず菌の種類や抗菌薬について学び、ブドウ球菌や大腸菌をスライドグラスに固定し、実際に染色してその様子を顕微鏡で観察してみました。高倍率の顕微鏡の扱いに初めは慣れない様子でしたが、しばらくすると「大腸菌がたくさんいる場所みつけた!」とコツをつかんでいました。

 帰り際、「抗菌剤が細菌の細胞壁を壊すことで細菌を退治することなど、細かいことまで知れて面白かったです」「高校では使うことが出来ない器具にふれ、扱いは難しかったですが、とても楽しかったです」と感想をもらいました。それぞれ学びがあったようでした!