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 Department of Neuroscience, Faculty of Medicine, Tohoku Medical and Pharmaceutical University

第1回 痛みと心身機能の勉強会

去る令和4年7月9日(土)17時より、東京大学より住谷昌彦先生、内田寛治先生をお招きし、本学医学部プラタナスホールおよびZoomによるハイブリッド形式により、以下のプログラムで「第1回 痛みと心身機能の勉強会」を開催しました。
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17:00 開会挨拶 松坂 義哉 先生(東北医科薬科大医学部・教授)

17:15〜18:15「臨床の立場から痛覚変調性疼痛と心理的修飾を考える」住谷 昌彦 先生 (東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部/麻酔科・痛みセンター・准教授)

18:15〜18:00 質疑応答&ディスカッション

18:00 閉会のことば 内田 寛治 先生 (東京大学大学院医学系研究科生体管理医学講座麻酔科学・教授)
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 最初に、勉強会の主要メンバー、松坂先生、薬学部・丹野孝一先生、東北大学大学院生命科学研究科・筒井健一郎先生、および私・坂本より、それぞれ研究会に関するフラッシュトークを行いました。
 その後、本日のメイン講演を住谷先生より頂戴いたしました。お話は、痛みがいかに主観的であり、それが前頭葉内側や偏桃体等の脳部位とどうかかわっているかという巨視的なレベルから、脊髄における神経障害性疼痛の原因物質・リゾホスファチジン酸の機序という微視的レベル、さらにはアンドロイドを用いた痛みや不安の認知機構の研究まで、きわめて多岐に及び、痛み研究の最前線を包括的に扱う、大変、勉強になるものでした。
 オンサイト・オンライン合わせて、本学職員、東北大の麻酔科の先生方のみならず、本学学生、東北大医学部学生など、総勢約30名のご参加を賜りましたが、質疑応答では、学生さんからも含め、活発な質問が出、予定時間を超過するほどでした。
 最後に、内田先生より、今回の勉強会のいきさつや医療現場における痛み制御の重要性について、広い視野でお言葉をいただきました。
 住谷先生には、東京での学会の直後に仙台に足をお運びいただきました。内田先生には、手弁当で仙台までお越しいただき、恐縮の至りでした。両先生、まことにありがとうございました。初めての会、特に、坂本がZoomのホストに慣れておらず、いろいろ不行き届きの点がございましたことを、この場をお借りしましてお詫び申し上げます。
 オンライン開催も含めまして、年1,2回のペースでゲストをお呼びして開催します。今後ともよろしくお願い申し上げます。
(文責・坂本)

東北医科薬科大学医学部神経科学教室

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