概要

高度な専門教育・研究によって、
地域医療を担う人材を育成。

「われら真理の扉をひらかむ」

この建学の精神のもと、1939年(昭和14年)に本学は、東北・北海道地域で唯一の薬学教育機関として創立されました。
それ以来、附属癌研究所や私立薬科大学初の大学院を開設するなど、先進的な取り組みによって国内の薬学教育・研究を牽引してきました。

2016年(平成28年)には、医学部医学科を開設。「東北地方の地域医療を包括的に支える」という使命を抱き、特色あるカリキュラムによって、地域への理解を深め、幅広い診療や災害医療にも対応できる医師の育成を続けています。

この使命に真摯に向き合い、医療・生命科学の専門家として社会に貢献しうる人材を送り出すため、2023年(令和5年)4月、本学は大学院医学研究科を開設し、新たな一歩を踏み出します。高度な専門教育・研究にいそしむのはもちろんのこと、医療のフィールドにとどまらない広い視野を擁し、学びを通し培った知見を地域医療の発展・貢献のために注ぐことを厭わない、志ある学生の集う学府となる…それを実現すべく、本学は進み続けます。

真理を探求する姿勢。自ら課題を見つけ、自ら解決していく意志。建学の精神を受け継ぎ、地域医療の持続的発展を支える「知のプロフェッショナル」を医学研究科で輩出していきます。

医学研究科が養成する人材像、学位授与の方針
(ディプロマ・ポリシー)

医学研究科が養成する人材像の画像

地域社会における医療ニーズを理解しながら、地域課題を発見・解決し、最適な医療の提供や医療提供体制の整備を可能ならしめる医学・生命科学研究者または高度専門職業人を養成します。
東北医科薬科大学が培ってきた教育・研究体制も活用し、高度な専門的視野を有し医学・生命科学を発展させ、持続可能な地域社会の構築に貢献できる力を養います。

Ⅰ.

建学の精神、教育理念を深く理解して、研究者や高度専門医療人として地域社会の発展に貢献できる能力

Ⅱ.

高い倫理観を持って、研究や医療を実践できる能力

Ⅲ.

自ら課題を発見し、文理を超えた幅の広い視野を持って、学際的研究を推進できる能力

Ⅳ.

知のフロンティアや新たなつ価値を創造・開拓して、社会の健康増進・疾病予防に貢献できる能力

教育課程編成の方針
(カリキュラム・ポリシー)

1.

生命倫理・研究倫理や研究デザイン、統計解析、英語による情報の収集・発信など、研究の基盤となる知識や能力を修得する。

2.

豊かな人間性と高い倫理観を養うとともに、地域社会との関わりを通じて地域の発展に寄与する使命感を醸成する。

3.

高度・先進的な知識や技能を学び、研究の考え方をはじめ、生命倫理・研究倫理や理論的思考、専門的視野を身に付ける。

4.

質の高い研究を他者と協力しながら自立的に実践し、論文作成および発表に必要とされる基本的な能力を修得する。

5.

自立的に研究を遂行・展開し、新たな知見・技能を創造できる能力を修得する。

6.

1~5の5つのカリキュラムポリシーに基づく教育を通じて、ディプロマポリシーで掲げる4つの能力を身に付けているかを、試験やレポート、グループ討論・発表、研究論文の完成度などによって総合的に評価する。

医学研究科 学修の流れ

医学研究科 学修の流れ

修了要件:博士課程に4年以上在学し、30単位以上の修得が必要です。
また、必要な研究指導を受けた上で博士学位論文を提出し、その審査と最終試験への合格が必要です。

博士課程修了:博士(医学)取得

共通科目

必修5科目7単位と選択必修1科目1単位以上を含み6科目8単位以上

【必修科目】

生命倫理・研究倫理概論、研究方法概論、医学統計学・医学統計演習、医学英語、地域医学総論

【選択必修科目】

地域医学各論、橋渡し研究・臨床試験各論

特論科目

主として専攻する領域の1科目2単位(主科目)と主として専攻する領域および他の領域の1科目2単位(副科目)以上を含み2科目4単位以上

【基礎医学領域】

細胞生物学特論、組織解剖学特論、生理学特論、神経科学特論、薬理学特論、病理学特論、医化学特論、微生物学特論、免疫学特論、放射線基礎医学特論

【臨床医学領域】

循環器内科学特論、呼吸器内科学特論、消化器内科学特論、糖尿病代謝内科学特論、腎臓内分泌内科学特論、血液学特論、臨床免疫学特論、脳神経内科学特論、腫瘍内科学特論、精神科学特論、小児科学特論、肝胆膵外科学特論、消化器外科学特論、呼吸器外科学特論、乳腺・内分泌外科学特論、心臓血管外科学特論、脳神経外科学特論、皮膚科学特論、耳鼻咽喉科学特論、産婦人科学特論、泌尿器科学特論、形成外科学特論、放射線医学特論、臨床検査医学特論、免疫アレルギー病態学特論

【社会地域医学領域】

地域医療管理学特論、疫学特論、法医学特論、地域医療学特論、整形外科学特論、リハビリテーション学特論、感染症学特論、腫瘍疫学特論

演習科目

特論科目(主科目)と同一領域の1科目2単位以上を含み1科目2単位以上

【基礎医学領域】

基礎医学演習

【臨床医学領域】

臨床医学演習

【社会地域医学領域】

社会地域医学演習

特別研究科目

必修4科目16単位

【必修科目】

特別研究Ⅰ、特別研究Ⅱ、特別研究Ⅲ、特別研究Ⅳ

入学者受け入れの方針
(アドミッション・ポリシー)

ADMISSION POLICY1

本学の建学の精神と教育理念を理解し、医学・医療の高度で知的な素養を身につけ、主体性を持って多様な人々と協働して社会に貢献する強い意志を有する者を対象とします。

ADMISSION POLICY2

医学が人間とその生命に深く関わる学問であり、広い視野と豊かな人間性・倫理観が求められることを強く自覚している者を対象とします。

ADMISSION POLICY3

自らが目指す研究領域あるいは医療領域で高度な知識・技能を学ぶための基礎学力と英語力を有し、大学院における研究および修練に積極的に取り組む強い意志を有する者を対象とします。

大学院入学者選抜について

【試験日程】

第1回:令和4年11月25日(金)
第2回:令和5年1月27日(金)

【入学者の選抜方法】

筆記試験(英語、基礎学力)、面接試験、成績証明書

【試験会場】

東北医科薬科大学 福室キャンパス 共用棟3階セミナー室

【募集定員】

10名