学び

基礎医学領域

医学の発展に不可欠な「疾患病態の解明」を
>基礎医学領域
皆さんは「基礎医学」と聞くとどのようなイメージを持たれますか?

「 実験室の扉の向こうで、何やら難しそうなことを気難しそうな顔をしてやっている」というイメージではないでしょうか? 実際の福室キャンパス7階の共同実験室を目にすれば、そのようなイメージとは全く異なる、明るく広々としたオープンラボスペースが広がっています。そこには基礎医学領域と臨床医学領域の実験台が隣り合って並び、機器室には最新の研究機器が備え付けられています。

医学研究において、基礎医学と臨床医学を隔てる垣根は年々低くなっており、両者は一体化しつつあるとも言えます。医学における「役に立つ研究」は、私たち基礎医学領域の研究室が目指す「疾患病態の解明」なしには成し遂げられません。

本領域では、各種疾患の病態解明に興味を持つ学生諸君が思い切り研究できる環境を提供します。医学部や薬学部、歯学部の卒業生はもちろん、理系学部修士号取得者で、医学研究を志向する学生諸君も大いに歓迎します。
>基礎医学領域
履修科目Pickup
基礎医学演習(2単位)
基礎医学領域の各研究室で現在進行中の研究テーマを理解し、研究室が得意とする研究手法を学びます。その研究分野における先行研究や最新研究の論文抄読を行い、その中で未解明の課題を見いだします。そして担当教員の助言のもと、研究計画の立案・発表に取り組みます。こうした実践的な演習を通じて、後の特別研究において自立的に研究を遂行する能力を養います。
研究分野
細胞生物学、組織解剖学、生理学、神経科学、薬理学、病理学、医化学、微生物学、免疫学、放射線基礎医学

臨床医学領域

地域医療に求められる実践的な能力の修得へ
>臨床医学領域
臨床医学領域は、臨床系の25研究分野で構成されます。

1年次には3領域共通の共通科目で、倫理、統計、英語、医学研究の基本的事項などを学んだ後、主として専攻する臨床系特論を履修することで、質の高い特別研究を実施するための最新の知見や課題を学修します。1年次後期の臨床医学演習では臨床医学領域の幅広い知識と様々な研究手法について学びます。専門分野以外の講義と分野横断的な講義や実習に参加することによって、他の臨床分野に関する最新の知見に触れることもできます。

所属分野では、指導教官とともに研究を立案し、遂行するとともに、その結果を国際的に発表する方法も学びます。本領域で学ぶことにより、臨床の場において課題を発見し解決する能力、新しい診断・治療法の開発に挑戦する能力が培われます。

社会人大学院生として、臨床の場で働きながら学位を取得したい医師の入学も大歓迎です。
>臨床医学領域
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地域医療に求められる実践的な能力の修得へ
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臨床医学領域は、臨床系の25研究分野で構成されます。

1年次には3領域共通の共通科目で、倫理、統計、英語、医学研究の基本的事項などを学んだ後、主として専攻する臨床系特論を履修することで、質の高い特別研究を実施するための最新の知見や課題を学修します。1年次後期の臨床医学演習では臨床医学領域の幅広い知識と様々な研究手法について学びます。専門分野以外の講義と分野横断的な講義や実習に参加することによって、他の臨床分野に関する最新の知見に触れることもできます。

所属分野では、指導教官とともに研究を立案し、遂行するとともに、その結果を国際的に発表する方法も学びます。本領域で学ぶことにより、臨床の場において課題を発見し解決する能力、新しい診断・治療法の開発に挑戦する能力が培われます。

社会人大学院生として、臨床の場で働きながら学位を取得したい医師の入学も大歓迎です。
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臨床医学演習(2単位)
臨床医学領域において研究者および高度医療人に求められる研究能力を養います。具体的には、文献検索、管理の手法を学び、関連の領域の代表的な論文を選び、内容を理解します。未解決な課題、課題に対する解析手法を会得し、当該研究分野における研究計画を立案、遂行できる能力を取得します。
研究分野
循環器内科学、呼吸器内科学、消化器内科学、糖尿病代謝内科学、腎臓内分泌内科学、血液学、臨床免疫学、脳神経内科学、腫瘍内科学、精神科学、小児科学、肝胆膵外科学、消化器外科学、呼吸器外科学、乳腺・内分泌外科学、心臓血管外科学、脳神経外科学、皮膚科学、耳鼻咽喉科学、産婦人科学、泌尿器科学、形成外科学、放射線医学、臨床検査医学、免疫アレルギー病態学

社会地域医学領域

社会医学と地域医療の統合による、新しい医学
>社会地域医学領域
「社会医学」は、生理学、心理学、社会学など諸科学を総合して、人間の疾病や健康と職業、地域社会、経済条件、伝統などの社会要因との関係を研究し、社会と個人の健康や福祉の向上を目標とする医学です。

「地域医療」は、地域住民の個々が抱える様々な健康上の不安や悩みを受け止め、広く住民の生活にも心を配り、安心して暮らすことができるよう、見守り、支える医療活動です。

元々医師数をはじめ医療資源が乏しいと言われた東北地方において、2011年(平成23年)の東日本大震災は、その傾向に拍車をかけました。「社会地域医学領域」では、「社会医学」と「地域医療」を高度に統合し、医療・健康・福祉の発展を研究することで、これからの時代に求められる新しい医療の形や、人々のよりよい生活の構築に貢献できる人材を育成します。

本領域の裾野は広大です。医療・健康・福祉に関わる研究を行いたいと考える様々な分野の皆さんを歓迎します。
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社会地域医学演習(2単位)
「地域医療管理学」「疫学」「法医学」「地域医療学」「整形外科学」「リハビリテーション学」「感染症学」「腫瘍疫学」の8分野から1つを選択し、文献検索、論文抄読を行い、研究の内容・意義について説明できるようになるとともに、当該研究分野における課題を抽出し、新たな研究立案を発表することで、研究遂行のための一連の能力を養います。
研究分野
地域医療管理学、疫学、法医学、地域医療学、整形外科学、リハビリテーション学、感染症学、腫瘍疫学

在学生の声

疾病について理解するにあたり、分子・遺伝子レベルで洞察できる視野と知識を深めたいと考え、また、それを地域医療に結びつけるアプローチも含めて学べる場であると考え、本学を志願しました。私は薬学部出身ですが、卒業学部に関係なく、また、基礎医学や臨床医学などといった領域の垣根にもとらわれず、先生方の的確なアドバイスのもと、学びたいことを学べる環境であると感じています。
−医化学分野 工藤智美さん
新しく綺麗な学習・研究環境、ご指導くださる教員の意欲の高さ、そして、地域医学に対する強みが、ここで学ぶメリットだと思います。
大学院生として培う知見と、医師として体得する臨床経験、両方を追究する生活は難儀ではありますが、今後学生や研修医の方々に対する指導の質をより高めていくうえで必ず役立つものと思い、日々の学習に取り組んでいます。
−肝胆膵外科学分野 桜井博仁さん
看護師・診療看護師の立場から地域医療における役割について研究したいと考えていたことと、自身の将来像に対する土台作りを考えていたことから、当大学院への進学を志望しました。仕事と学業の両立で調整の難しい時もあるのですが、授業内容は充実しており、また、地域医療を学ぶにあたっては最適な環境が提供されている実感もあり、今後も引き続き励んでいきたいと思います。
−地域医療学分野 黒澤恵美子さん