共用試験について

6年制の薬学科においては、5年次から行われる実務実習の開始前に、共用試験として、
「知識及び問題解決能力を評価する客観試験」:CBT(Computer-based Testing)と
「態度・技能を評価する客観的臨床能力試験」:OSCE(Objective Structured Clinical Examination)
を受験し、合格しなければなりません。

実務実習は、医療の現場を舞台にした学習ですので、実習を行う学生が、薬学の基礎知識を学んでいる(知識)とともに、医療の現場に立つために必要な基本的な技能や態度を身につけている(技能・態度)ことが必須の条件となります。
CBTは「知識」に関して、またOSCEは「技能・態度」に関して、実習生がそれぞれ一定の水準以上であることを担保する目的で行われます。

 

薬学共用試験センター 公式ウェブサイト

 

■CBTの概要と本学の対応

CBTは6年制の4年次後期に実施されます。サーバーコンピューターに蓄積された問題群から無作為に約310問が出題され、受験生各自がコンピューター画面上で、一定時間内に解答する方式で行われ、問題は受験生ごとに異なります。
CBT試験の出題基準は、薬学生として実務実習に出る前に最低限必要な基礎および専門的知識を問うものです。問題は、全受験生の正答率が80%前後となるような難易度のものが選ばれており、薬学の全科目から310問が出題され、その60%、即ち186問正解となったものが合格となります。本試験の全国合格率がほぼ99%であることからも分かるように、ほとんどの学生が合格しますが、最低限の必要な知識を修得していない学生はやはり不合格となります。CBT受験にあたり大切なことは、1年次から4年次にいたる日頃の学習を着実に積み重ねていくことです。また、合格しても、留年、休学した場合は、実務実習に行く前に新たに受験することが必要となります。

一方、本試験に先立って、夏にCBT試験の体験受験が行われます。体験受験は、ほぼ本試験と同じ試験体制にて行われ、サーバーコンピューターに蓄積された問題群から出題されます。従って、本試験で慌てないため、そして自分の実力を把握するためにも必ず受験することが必要です。また、これに加え本学の4年次では、それまでに習ってきた基礎および専門的知識を再確認するための薬学統合講義I-ⅧとCBT受験のための模擬試験(2回)を行なっています。4年次になったならば、これらのCBT試験対策をしっかりと取り、本試験まで自己の健康管理を十分に行うことが必要となります。
なお、CBT実施にあたり、本学ではCBT委員会を設置して全学的な協力体制のもと万全を期して取り組んでおります。

 

■OSCEの概要と本学の対応

CBTは実習に臨む学生の「知識」を評価する試験ですが、OSCEは主に「技能」や患者接遇時の「態度」を評価する実地試験です。
試験では、「患者・来局者応対」、「薬剤の調製」、「調剤鑑査」、「無菌操作の実践」、「情報の提供」の5領域から6課題(各領域から1題、「薬剤の調製」から2題)が出題されます。

1課題の実施時間は5分間です。各課題に対し評価者2名による評価を行います。評価には細目評価と概略評価があり、細目評価で評価者2名の平均点が70%以上、概略評価で評価者2名の合計点が5点以上を共に満たした場合に合格となります。細目評価は20数項目からなるチェックリストになっており、受験生がその項目を実施した・しなかった、実施内容が良かった・良くなかったなどを評価します。一方、概略評価は全体の流れや円滑さなどを、6段階(1~6点)で評価します。OSCEの再試験は、不合格となった課題のみを対象として、その領域の類型課題により実施されます。
OSCEで評価される技能・態度を学習する科目として、4年後期に「実務模擬実習」が組まれています。臨床系教員を中心として、病院や保険薬局の薬剤師の先生方にも非常勤講師として来ていただいて学生の指導を行っています。
OSCE実施にあたり、OSCE委員会を設置して試験が公正かつ円滑に実施されるように全教職員が一丸となって取り組んでおります。

 

■ 平成28年度薬学共用試験結果

実施日程 合格者数 合格基準
CBT 本試験:平成29年1月10日、11日
追再試験:平成29年3月3日
296名 正答率60%以上
OSCE 本試験:平成28年12月17日、18日
追再試験:平成29年3月1日
298名 細目評価70%以上
概略評価 5以上
共用試験 296名

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