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履修支援

医学部

新しい医学教育の推進と学生の自主的学習を支援するため、医学教育推進センターを設置している。

医学教育推進センターは、医学教育モデル・コア・カリキュラムを基本に、医学教育分野別評価基準に準拠した学修成果基盤型教育=Outcome-Based Educationを策定し、基礎医学、社会医学や臨床医学に加え人文科学や社会科学などの教養教育を科目横断・縦断的に教育する内容の企画・立案および実施を行っている。(科目:症候学、基礎―臨床統合演習、基本的診療技能、総合診療学演習など)
また、学習履歴の多様な学生の支援、留年者を含む成績不振学生の履修指導、学習における相談を受けアドバイスを行うなどの活動を行い、学生の能動的学習の姿勢を育むようサポートしている。

東北地方の医療を将来にわたって担う医師を養成するため、低学年から臨床医学に接触する機会を設け、地域滞在型の地域医療教育を行っている。

低学年での社会見学や臨床の現場における体験学習により、地域の文化・生活、医療の実態を肌で感じとらせ、地域住民の社会生活と医療に対するニーズを理解させる。
早期での臨床現場教育として、1年次では前期「早期医療体験学習」および後期「チーム医療体験学習」で病院・診療所・薬局・介護老人保健施設等を訪問して、急性期や慢性期、リハビリなど複合的な健康状態により患者とそのニーズが異なること、そのニーズに応じた患者・家族中心の医療を提供するために様々な医療機関や職種が連携しながら関わることを学ぶ。
 地域医療については、まず1年次前期「大学基礎論」で東北六県を調査し、『地域』の生活や価値観を理解する。2年次からは前期「地域医療学」で地域医療において総合診療医が必要とされる背景・現状・役割を理解し、後期「介護・在宅医療学」で地域における介護・在宅医療の仕組や多職種連携における医師の役割を学ぶ。そして、前期「僻地・被災地医療体験学習Ⅰ」および後期「介護・在宅医療体験学習」で地域医療ネットワーク病院の所在地周辺を中心に、訪問診療への同行や介護施設への訪問を行い、地域住民と医療との関わりを学ぶ。

カリキュラムは、医学教育モデル・コア・カリキュラムおよび医学教育分野別評価基準日本版に準拠した学修成果基盤型教育(Outcome-Based Education:OBE)として策定している。

カリキュラムは、本学の教育理念を基本に、医学部の使命を達成すべく、カリキュラム・ポリシーに則って編成されている。その内容は、文部科学省の示す医学教育モデル・コア・カリキュラムおよび日本医学教育評価機構(JACME)の医学教育分野別評価基準に対応している。
また、卒業時に修得すべき学修成果[outcome]とそれを達成するために身につけるべき能力[competence]が明確にされ、相互に関連付けられた様々な科目群を学ぶことで、卒業までにその能力が段階的に獲得されるようになっている。科目間の関連を意識しながら予・復習することで理解を深めるために、授業内容のデータを収録し、すべての学生がいつでも利用できる「授業資料共有フォルダ」を設置した。また、この「フォルダ」にはすべての医学部教員がアクセス可能であり、教員達は関連する科目の授業内容を知ることにより、学生に連続性のある授業を提供することが可能となっている。
そのための方策として、従来の講義形式に加えて、アクティブ・ラーニング(体験学習・グループワーク、問題解決学習)を積極的に取り入れている。例えば、1年次後期の「医療コミュニケーション学」では基本的な疾患シナリオ例を用いたグループワークを行い、4年次前期「基礎‐臨床統合演習」・6年次前期「総合診療学演習」では症例シナリオを用いたPBLチュートリアル教育(問題解決学習)が行われる。