生命薬科学科

DEPARTMENT OF PHARMACEUTICAL LIFE SCIENCES

学科紹介

教育研究目的

薬学・生命科学に携わる人としての心豊かな人間性と倫理観を持ち、医学と薬学の2つの領域にまたがる生命科学を探究するとともに高度の専門知識を修得し、健康に関する様々な分野で活躍する人材の養成を目指します。

2020年から開始した新カリキュラムでは、近年大きな注目を集めるゲノム医療や再生医療に関する科目を含む生物系科目が選択できるようになりました。日々発展する生命科学に対応した 「くすりと生命現象との関わり」を理解する人材は、製薬会社、化学系・バイオ系会社など多岐にわたる業界で活躍しています。さらに、公務員として保健衛生や環境保全行政に携わるなど、ますますニーズが高まっています。
最新の研究設備での実験実習を経験するとともに、基礎薬学を土台とした生命科学領域と医療関連科目などの幅広い領域を少人数で学ぶことができます。卒業研究では問題を発見し解決する確かな能力を養い、研究、開発、技術職など様々な分野で活躍できる多様な人材を育成。本学大学院をはじめとする大学院への進学を希望する学生が多いのも特徴です。

4年間の流れ

生命薬科学科の3つのポリシー

ディプロマポリシー

本学の教育理念に基づく教育課程を通じて、以下に示す薬学・生命科学分野の研究者や技術者として必要な知識・技能・態度を身につけ、所定の単位を修得した学生に学位(学士(薬科学))を授与します。

教養と倫理

薬学・生命科学に携わる人としての豊かな教養と人間性を備え、生命の尊厳について深い認識をもち、社会で自身が果たす役割に対する使命感、責任感を身につけている。

情報発信とコミュニケーション

薬学・生命科学の研鑚を積んだ者として積極的に社会と関わりを持ち、幅広い分野で自ら情報収集・分析を行い、その成果を効果的に発信できる。

生命科学領域の専門性

医薬品とその関連物質の生体に対する作用を理解し、ゲノム創薬や生命科学の追求に不可欠である生化学、分子生物学、遺伝子工学等に関する専門的な知識と技能を身につけている。

創薬を担う力

創薬研究の基礎となる物理・分析化学、有機化学、衛生化学、免疫学、薬理学、薬剤学、薬物治療学等に関する専門的な知識と技能を身につけている。

課題発見と解決

「われら真理の扉をひらかむ」の建学の精神のもと、常に真理を探究する姿勢を忘れず、自ら課題を求め自分の力で解決できる。

自己研鑽

生涯にわたって科学・医療の進歩の恩恵を社会で暮らす人々に提供できるよう、高い学習意欲を持って自己研鑽を続けることができる。

カリキュラムポリシー

薬に関わる幅広い知識や先端的な生命科学を学び、将来、薬の開発やバイオテクノロジー等の研究分野、人々の健康や生活環境の向上など様々な分野で活躍できる多様な人材の養成を目指し、以下の教育課程を編成しています。

学修成果の評価はアセスメント・ポリシーに従い、科目レベルおよび学科・学年レベルで実施します。

1

大学教育への接続

初年次は履修履歴の異なる学生のために高等学校からの接続学習科目を配置し、さらに薬学基礎科目の理解と定着へと導くための演習科目を配置します。

科目の評価は筆記試験やレポート等を用いて行います。

2

専門科目への導入

生命薬科学を通して社会に貢献するという意識を持って学習を続けるよう、1年次から製薬会社等の施設見学、基礎の化学系および生物学系実習科目を提供します。

科目の評価はレポート、グループ討議のプロダクト、プレゼンテーション等を用いて行います。

3

科学者としての倫理観

低学年での教養教育や薬学・生命科学教育を通じて、生命の尊厳に関する高い意識と倫理観の醸成を図ります。また、低学年から能動的学習の機会を設け、研究者・技術者を目指して学ぶ自覚と責任感を獲得できるよう工夫した授業を提供します。

科目の評価はレポート、グループ討議のプロダクト、筆記試験等を用いて行います。形成的評価はルーブリックを用いて行います。

4

生命科学・創薬化学の専門性

医薬品とその関連物質の生体に対する作用を理解し、研究者・技術者として創薬研究を行う上で必要な専門的な知識・技能・態度を修得できる講義と実習科目を配置します。さらに学生自身が、自分の将来を見据え適切な選択が行えるよう、生命科学と創薬に関する多様な科目を提供します。

科目の評価は知識に関しては筆記試験やレポート、技能・態度に関してはレポート等を用いて行います。形成的評価はルーブリックを用い、総括的評価は卒業研究の成果発表と論文についてルーブリックを用いて行います。

5

情報発信とコミュニケーション

国内のみならず国際的にも社会の幅広い分野で活躍でき、薬学・生命科学の学習成果や研究成果を積極的に発信できる人材を養成するため各学年で専門領域の英文論文講読科目を提供します。

科目の評価は知識に関しては筆記試験やレポート、技能・態度に関してはレポート等を用いて行います。形成的評価はルーブリックを用いて行います。

6

職業観の育成

低学年から職業観の醸成を図るためのキャリア開発講座やキャリア支援講座を導入し、3年次では、企業での就業体験(インターンシップ)を実施します。これらの科目を通じ、大学で学んだ薬学・生命科学の学修成果を活かし、各自がどのように社会に貢献していくかを考える機会を提供します。

科目の評価はレポート、プレゼンテーション等を用いて行います。

7

課題の発見と解決および自己研鑽

演習や実習、さらに1年半にわたる卒業研究を通じ、課題を発見し、解決する能力の向上を図ります。これら一連の活動により、リーダーとしての自覚を促すと共に強い探求心の醸成を図り、生涯にわたって自己研鑽できる人材の養成を目指します。

形成的評価はルーブリックを用い、総括的評価は卒業研究の成果発表と論文についてルーブリックを用いて行います。

アドミッションポリシー

1

くすりの科学に興味を持ち、最新の生命科学の専門知識を学び、新しい視点からくすりの問題に取り組もうとする探究心の強い学生を求めています。

2

くすりとヒトの関わりについて、生命科学を応用して、新たな問題に挑戦する意欲を持った学生を求めています。

3

高等学校で、理科の基礎的な分野、特に化学あるいは生物をしっかり学ぶとともに、英語および数学の素養や自ら考える姿勢、着実な学習習慣を身につけている学生を求めています。

東北医科薬科大学 アセスメント・ポリシー

東北医科薬科大学では、内部質保証の一環として、ディプロマ・ポリシーをはじめとした、アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシーの3ポリシーを踏まえ、学生の学修成果を評価・測定するアセスメント・ポリシーを定めています。本ポリシーに基づく評価・測定を、学生の入学時から卒業時にかけて、機関レベル(大学)、教育課程レベル(学部・学科)、科目レベルの3段階に分けて行い、教育の改善につなげます。

1.機関レベル(大学)

学生の卒業率、就職率等から学修成果の達成状況を評価します。

2.教育課程レベル(学部・学科)

学部・学科の所定の教育課程におけるGPA、国家試験合格率等から学修成果の達成状況を評価します。

3.科目レベル

シラバスで提示された学修目標に対する評価、授業アンケート等の結果から学修成果の達成状況を評価します。

4.具体的な評価指標

入学時

在学中

卒業時

機関レベル

(大学)

・入学試験

・退学率
・休学率

・卒業率
・就職率
・学位授与数
・国家試験合格率
・大学院進学率
・卒業時アンケート

教育課程レベル

(学部・学科)

・入学試験

・退学率
・休学率
・GPA[薬]
・進級率(留年率)
・共用試験成績
・学修ポートフォリオ[薬]
・成績分布
・ディプロマポリシーに関するルーブリック評価[薬]

・卒業率
・就職率[薬]
・GPA[薬]
・学位授与数
・国家試験合格率
・大学院進学率[薬]

科目レベル

・成績評価
・授業アンケート
・ディプロマポリシーに関するルーブリック評価[薬]

※[薬]=薬学部における評価指標
※GPA=Grade Point Average(詳しくはこちら。