医学部 研究室案内

Faculty of Medicine

基礎系

医療管理学DIVISION OF HEALTH POLICY AND MANAGEMENT

研究テーマ

持続可能な地域医療を支える研究・教育・実践手法の開発

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研究概要

人口減少局面にある超高齢社会における持続可能な公的医療機能について、意欲のある地域と具体的なモデル事業の構築を目指します。例示するテーマをはじめ、最新の研究成果は担当科目(特に医療管理学)の講義の中でコンパクトに紹介する予定です。
例1)地域経済の好循環に寄与する医療組織の在り方
例2)災害に強い地域づくりに寄与する病院の在り方

主な担当科目

医事法学

3年次前期 / 必修 / 1単位

ねらい

医療に関わる法律は多岐にわたり、医業を正当に行うにはそれぞれの法律を正確に解釈し、遵守する必要があります。医師が知っておくべき法律を解説するとともに、超高齢社会の我が国が直面する医療現場における課題をとりあげ、倫理的・法的に適切な対応の検討ができるための知識と観点を深めます。

Message

次を習得することが主な学修目標です。自分自身で必要な情報を取得できるようになる講義を目指します。
医師法・医療法等の医療関連法規/医の倫理と医師の義務/医療における費用対効果分析/医療資源と医療サービスの価格形成/診療報酬制度/医療従事者の資格免許/職種間連携/感染症法・食品衛生法/予防接種の意義と現状なお障害者福祉・精神保健医療福祉については、現状と制度とともに、課題とこれからの方向性に関する理解を深めます。

医療管理学

3年次後期 / 必修 / 1単位

ねらい

我が国の社会保障、医療・介護制度、医療・介護保険制度、健康対策、薬事対策について、医師に必須の知識と巨視的な視点を習得することを目指します。そのためには、地域医療を担う病院のあり方、医療機関の運営・経営に関する基礎的な事項である職員・物資・資金・情報の管理の方法を理解する必要があります。また、少子高齢化、技術革新、患者の視点などから医療提供体制の課題とこれからの方向性を考える力を養う必要があり、病院などの医療組織単体の管理に加え、地域を面でとらえた地域医療管理の観点と方法論を学びます。学術的基盤となる、医療経済、医療評価、医療政策の基礎知識に加え、医療と福祉、行政、法律や地方財政に関する学問領域を集学的に学習します。

Message

次が主な学修目標です。自分自身で必要な情報を取得し、考えることができるようになる講義を目指します。
・我が国の医療・介護制度、医療保険制度について概要を説明できる。
・医療財源、診療報酬における包括払い(DPC)、政策決定のプロセスについて理解を深める。
・人口高齢化、医師不足・偏在など地域医療を巡る諸課題を探索し、その対策を列挙できるとともに、地域で果敢に取り組む医師のリーダシップの在り方を考えることができる。
・医療事故、自然災害リスクや気候変動への対応など、医療における倫理的・法的社会的問題を多面的に考察でき、持続可能な地域医療を支える医療組織の在り方の手がかりを列挙することができる。
・医療情報の活用と個人情報保護の基本的論点と現代的課題、地域の中の医療組織と国連の持続可能な開発目標(SDGs)との関連や可能性の手がかりを得ることができる。
・救急医療、災害医療、精神医療、緩和医療、在宅医療の役割や介護施設などの機能を理解し、高まる社会的な要請に医師はどう応えるべきかを、地域医療連携の観点から展望できる。
・医療の質(構造、プロセス、アウトカム)の向上と地域経済の持続可能性を評価する各種手法を習得できる。