医学部

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基礎系

神経科学Division of Neuroscience

松坂善哉教授

松坂 義哉 教授

STAFF
  • 松坂 義哉 教授
  • 坂本 一寛 准教授
  • 西村 嘉晃 助教
[研究テーマ]
大脳皮質高次運動野・前頭前野による行動の認知的制御の研究、高次脳機能に関する創発ダイナミクスの研究、大脳皮質形成の制御機構の研究
[研究概要]

・大脳皮質高次運動野・前頭前野による行動の認知的制御の研究
 我々人間を含む霊長類は高度な判断を行いつつ状況に応じた適切な行動を計画・実行することが出来ます。霊長類の大脳皮質は高度に発達した前頭前野と多数の高次運動野を持ち、これらの領域が行動の認知的制御に深く関わっている事が前世紀後半からの研究によって明らかになってきました。しかし、我々が暮らしているこの世界は常に変化する可能性を持ち、しかもその変化の仕方は前以て想定する事が困難です。変化に対して、自ら解決策を見出し実行するのは、知性の重要な働きであり、そうした適応的な行動を可能にする神経系の仕組みとは何かを解明していきたいと考えています。特に、最新の神経生理学手法と複雑系科学を融合し、これら高次機能発現の背後にある神経活動の創発的ダイナミクスの解明に取り組みます。
・大脳皮質形成の制御機構の研究
 大脳は脳の大部分を占め、ものを考えたり、感じたり、記憶したりといった重要な役割を担っており、形成期の異常により様々な疾患を引き起こすことが知られています。そのため、これまでに多くの研究がなされてきていますが、依然として多くの疾患が直接的な原因が分からないまま残されているのが現実です。従来の研究は、神経細胞やグリア細胞など細胞の種類ごとの研究が主流でしたが、これらの細胞がお互いにどのように影響し合って正常な脳を作り上げているかという新たな視点で大脳皮質形成の制御機構を解明していきたいと考えています。

[主な担当科目]

神経生理学 (2年次後期 必修 1単位)

学習のねらい
運動、感覚、認知機能、自律機能などの生体機能を司る神経系の正常構造・機能を理解し、様々な中枢性薬物の作用機序や神経筋疾患の病態の理解に必要な基礎を身につける。
在学生へのメッセージ
大学での学習は高校までのように教員に言われてするものではなく、学生自身の自発的な学習が求められます。勿論、講義内容についての質問や適切な文献についてアドバイスが欲しいという場合には対応します。但し、質問するか・アドバイスを求めるかどうかの判断は諸君自身がしてください。これは医師(又は研究者)になっても同じことで、黙っていては誰も教えてはくれません。指導医をつかまえて訊く、見学を申し込む、データベースを活用するなど積極的な学習が求められます。大学では自発的に知識やスキルの更新に努めるという学習マインドを身につけてください。また、知識は習うだけではなく使うことで初めて実感を伴う事実として身につきます。「生理学実習」(2年次後期)、「課題研究」(3年次9, 2月)、「基礎・臨床統合演習」(4年次前期)では、講義で学んだ知識を応用して課題に取り組んでください。
[準備学習]
講義内容を理解するために予備知識が必要な場合には随時指示する(例、脊髄神経路の講義に先立ち、解剖学の該当項目を復習するなど)。
又、講義資料の最後に理解度をチェックするための確認事項があるので、各自参照すること。

基礎生物学 (1年次前期 必修 1単位)

学習のねらい
生理学教室、解剖学教室、医化学教室と合同で生命現象を営む人体の構造と機能についての基礎を学びます。

基礎生物学実習 (1年次前期 必修 0.5単位)

学習のねらい
基礎生物学の講義で学んだ知識を基に、身体所見のとり方、受精卵から個体への発生過程等を実習します。

発生学(1年次後期 必修 1単位)

学習のねらい
発生学の講義の一部として、中枢神経系の発生過程について学びます。

生理学実習 (2年次後期 必修 1単位)

学習のねらい
学生同士でお互いの脳波・筋電図を計測・解析し、中枢・末梢神経系の働きについて考察する。尚、実習後のレポートに対しては個別にフィードバックするので、指示された個所を改善して提出すること。
在学生へのメッセージ
神経生理学の講義で学んだ知識を基に現実の生体現象を解釈・説明できることを狙いとし、仮想の世界から実世界の人体へと理解を深めることを目的としています。又、自分で所見をとり、解釈し、他人にわかるように説明するのは医学・医療に関わる職業人の基本です。レポート作成では他人に見せる事を意識して取り組んでください。

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