薬学教育センター

薬学教育センター

第5回 東北薬科大学生涯教育講演会

日時: 平成16年11月13日(土) 13:00~16:00
会場: 東北薬科大学講義棟 701講義室 

演題

「医師の処方を理解し、適切な服薬指導をするために」
  -循環器疾患を中心とした処方箋解析-

仙台医療センター循環器科 医長 平本 哲也先生

東北薬科大学情報科学教室 助教授 中村  仁

 
参加費:無料
 
薬剤師研修センター認定: 2単位


講演会要旨

「医師の処方を理解し、適切な服薬指導をするために」
-循環器疾患を中心とした処方箋解析-

 

【医師の立場から】 仙台医療センター循環器科医長  平本 哲也
 
 医薬分業が一般化して大病院からの処方箋が調剤薬局へ持ち込まれるようになり、薬学部の6年制が本決まりになるなど、薬剤師を取り巻く環境が大きく変化しています。薬剤師が医師に疑義照会をする機会も増えつつありますが、まだ十分に疑義照会がなされているとはいえない状況です。円滑な疑義照会を行うことは医療の安全性など患者さんにとっても必要なことであります。医師に遠慮してしまうということもあるかもしれませんが、疾患をよく知らないために躊躇してしまうこともあるようです。私達医師の側も処方意図を良く理解していただいて、疑義照会を円滑に行っていただくことに少しでも貢献したいと思っております。
 
 従来なら講演の形で疾患の紹介をするところでありますが、今回はインタラクティブな形で循環器疾患についてお話してみたいと思っております。薬剤師には不必要と思われる面もあるかもしれませんが、病院や医学部でしかお目にかからないような画像もあえてご覧戴くように用意いたしました。
 
 私にとっても初めての試みでうまくいくかどうかわかりませんが、皆さんとともに新しい薬剤師の生涯教育のあり方を探る試みに御協力できればと思っております。
 


【薬剤師の立場から】 東北薬科大学情報科学教室助教授 中村  仁
 
 処方とは医師が特定の患者の特定の疾患に対してどのような薬物療法を行うかという意見であり、処方せんとは上記意見を薬剤師に示すために記載した指示書である。薬剤師は処方せんに記されている情報に加え、薬歴や患者とのコミュニケーションから得られる情報などをもとに処方内容の確認を行い、疑問点があれば処方医に疑義照会を行う。そして、正確な調剤後に患者に薬剤を交付し服薬指導を行う。その際、処方せん作成時の医師の処方意図が理解できていないと適切な服薬指導が実施できないばかりでなく、患者との間にトラブルが生じる場合もある。
 
 医師の処方意図を読み取るためには、疾患とその薬物治療に関する知識だけでなく、患者の状態や経過の把握も大切になる。さらに、日頃から医師との連携を密にし、理解を深めておく必要がある。そして、医師の処方意図を十分に理解した上で、薬剤師としての専門知識を生かして処方支援を行うことになる。
 
 今回の講演では、処方例について薬剤師の視点で処方意図を解析するとともに、疑義照会や服薬指導のポイントについて述べてみたい。

ページトップへ