OB & OG
INTERVIEW 8

Kimiko Kato

1974年3月 薬学部薬学科 卒業

加藤 君子 さん Kimiko Kato

かみ薬局

医学部・薬学部それぞれの専門だけでなく、
患者さんの治療に関して連携する
たくさんの職種についても
広く学んでほしいですね。

本学を卒業後病院薬剤師として活躍し、現在は薬局薬剤師として勤務される加藤君子さん。「かみ薬局」の薬剤師として大崎市の地域包括ケアシステムに加わり、本学が目指す多職種連携の好実例となっています。

Q1地域医療にとって大切なことは何か、教えてください。

地域包括ケアシステムは
欠かせないとても重要なものです。

ここ大崎市において、急性期医療を経た患者さんたちはもちろん、慢性的な持病を抱えた高齢者の方々が、いかに日々憂いなく生活していけるかを考える上で、地域包括ケアシステムは欠かせないとても重要なものです。その中でシステムを動かすエンジンともいうべきものが、多職種連携です。

Q2「かみ薬局」の参画する地域包括ケアシステムとはどういうものでしょうか。

薬剤師の知識を必要とされ、
このチームには常時4人~5人の薬剤師が参加しています。

かみ薬局が大崎市の地域包括ケアシステムに加わることになったのは約9年前になります。穂波の郷クリニックの三浦先生にお声がけいただいて、チーム医療の一員となりました。薬剤師の知識を必要とされ、このチームには常時4人~5人の薬剤師が参加しています。クリニックでは早くから地域医療・在宅医療におけ る地域包括ケア・多職種連携の必要性を説き、そのシステム作りに取り組んできました。多職種連携での問題や有用性もいちはやく取り上げて議論し、実践してきたと言えます。

Q3 東北医科薬科大学の学生たちにどんな期待をかけていますか。

クオリティ・オブ・ライフを実現するチーム医療を、
東北医科薬科大学の皆さんに期待しています。

現在、携帯電話やタブレットを利用することで患者さんの投薬状況などのデータを集約できるところまできています。あとはこうしたデータを個人情報に注意しながら共有することで、望む場所に望む医療をもっと迅速に届けることができるようになると思います。クオリティ・オブ・ライフを実現するチーム医療を、東北医科薬科大学の皆さんに期待しています。医学部・薬学部それぞれの専門だけでなく、患者さんの治療に関して連携するたくさんの職種についても広く学んでほしいですね。

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