NEWS

LATEST NEWS

医学部医学科6年生の宮澤凛さんが自主研究をまとめ、本人筆頭の論文としてJournal of Neuroimmunology誌に掲載されました。

慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(chronic inflammatory demyelinating polyradiculoneuropathy: CIDP)は、末梢神経が障害される神経疾患です。再発を繰り返しますが、その機序は不明で予測する方法がありません。

本研究では、CIDPの患者さんの髄液中でCXCL13と呼ばれる蛋白質の濃度が増加していること、その濃度が疾患活動性や重症度を反映することを初めて明らかにしました。CXCL13B細胞をリクルートするケモカインであり、今後の臨床応用も期待されます。

宮澤さんは、5年生の臨床実習中にCIDPの患者さんを担当しました。その後、この病気の予後を予測し、早期治療につなげるための方法を確立できないかと考えました。研究計画の立案、実施、学会発表、論文作成までの全ての過程を自主的に行い、本成果に繋げてくれました。

論文情報

Journal of Neuroimmunology (IF 3.3)
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0165572823002242