医学部 研究室案内

LABORATORIES, FACULTY OF MEDICINE

基礎系

医化学DIVISION OF MEDICAL BIOCHEMISTRY

森口 尚 教授

STAFF

森口 尚 教授

業績

上村 聡志 准教授

業績

高井 淳 助教

業績

研究テーマ

❶炎症・アレルギー疾患・感染免疫のメカニズム解明と創薬

❷スフィンゴ脂質の生合成制御メカニズムに関する研究

研究内容紹介動画を見る(外部サイトに遷移します)

研究概要

医化学研究室に興味を持っていただき、どうもありがとうございます。
我々の研究室では炎症・アレルギー・感染免疫のメカニズム解明を目指して、分子生物学的手法とバイオインフォマティクスを用いた解析に取り組んでいます。モデルマウス個体内での遺伝子操作や、インビボイメージング技術などの最新技術を導入して、炎症性サイトカイン群の制御に関わるGATA因子というタンパク質の機能にフォーカスして研究を進めています。また、さまざまな組織や細胞で特徴的な発現パターンを示す細胞膜のスフィンゴ脂質にも着目し、その生合成がゴルジ体でどのように制御されているかを調べています。これらの研究により、慢性炎症を基盤としたさまざまな疾患の病態を理解し、予防法・治療法の開発に役立てたいと考えています。
新しいラボスペースには新規の研究機器をそろえており、研究マインドを持つ臨床医や研究者としてのキャリアを目指す若手には理想的な環境です。隣接する大学病院の臨床系教室や薬学部教室との共同研究も進んでいます。
もちろん実験・研究初心者の課題研究学生の皆さんには、医化学のスタッフが基本から親切丁寧に指導します。講義では伝えきれない基礎医学研究の面白さも経験できますし、将来、学位(医学博士)を目指す際の基礎的経験になると思います。ぜひ医化学研究室で充実した時を過ごして、皆さんそれぞれの未来予想図を描いてください。

主な担当科目

基礎化学

1年次前期 / 必修 / 1単位

ねらい

生体内の化合物の構造、性質および反応について学ぶ。

Message

基礎化学の理解は、臨床医学を学習するために必須の知識です。15 回の講義によって、生命科学を理解するための基礎化学の考え方を学びます。また、「基礎化学実習」で行う実験内容を理解するために必要な基礎知識にも触れます。
授業の最初に、前回の内容に関わる小テストを実施するのでよく復習しておいてください。

基礎化学実習

1年次前期 / 必修 / 0.5単位

ねらい

基本的な実験器具の名称とその取り扱い方を理解し、試薬の秤量、調製及び化学分析の基本的操作の知識と技能を習得することを目的とする。

Message

この実習では化学系実験で用いる器具の名称とその取り扱い方、試薬の安全な取り扱いに関する基礎的知識を学んでください。また、化学物質の定性・定量分析に関する基礎的事項を習得するとともに、実験結果をもとに考察することを学んでください。
これまでに学んだ化学の知識を活用することも心掛けましょう。その日の実習内容を十分に予習することも大切です。

医化学

1年次後期 / 必修 / 2単位

ねらい

生命現象を分子レベルの視点から捉え理解する。病態生理や薬物作用を生化学的に理解するための基礎を学ぶ。

Message

「医化学」は生命現象を分子レベルから理解する学問であり、疾患病態や薬物作用を本質的に理解するための基礎となります。また、最近の新しい研究成果などを含めて、30 回の講義により解説します。

医化学実習

1年次後期 / 必修 / 1単位

ねらい

生体物質の代謝の動態を理解する。

Message

生化学は科学的な方法を用いて生命現象を理解しようとする学問です。臨床医学の進歩の多くは、生化学/分子生物学の発展の上に成り立っています。学生実習の時間は限られているので、あらかじめ実習書を読んで基礎知識と実験方法の原理をよく理解しておくようにしましょう。
各実習に関してレポートを提出します。全実習終了後に口頭試問を行うので、きちんと自分の言葉で実習内容を説明できるようにしましょう。