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【プレスリリース】妊娠期間中の飲酒の継続は妊娠高血圧症候群リスクを高める -妊娠が分かった段階で飲酒しないことが重要-

発表のポイント

●妊娠初期、妊娠中後期の段階でお酒を「現在も飲んでいる」と回答している妊婦は全妊婦の9.5%、2.6%と決して少なくはなかった。
●毎日日本酒1合またはビール大瓶1本程度の飲酒を行った場合、飲酒をしていない妊婦に比較して妊娠高血圧症候群のリスクは3.45倍と高かった。
●「以前は飲んでいたが止めた」と回答した妊婦では妊娠高血圧症候群のリスクは0.90倍と低く、妊娠が分かった段階で飲酒しないことが重要と考えられた。
 

研究概要

 東北医科薬科大学医学部衛生学・公衆衛生学教室目時弘仁(めとき ひろひと)教授と、東北大学大学院医学系研究科産科学婦人科学分野(現:東北大学病院周産母子センター)の岩間憲之(いわま のりゆき)助教らのグループは、妊婦における飲酒や禁酒が妊娠高血圧症候群リスクに及ぼす影響を明らかにしました。本研究は、妊婦における禁酒の重要性を妊娠高血圧症候群の面から明らかにした初めての報告です。
 本研究成果は、2018年11月7日にHypertension Research誌(電子版)に掲載されました。
 本研究は、環境省が実施しているエコチル調査注1の結果を用いて行われましたが、本研究は研究者の責任のよって行われているもので、政府の公的見解を示したものではありません。
 
【用語説明】
注1. エコチル調査
 子どもの健康と環境に関する全国調査は、環境が子どもの健康にどのように影響するのかを明らかにし、「子どもたちが安心して健やかに育つ環境を作る」ことを目的に平成22年度(2010年度)に開始された大規模かつ長期に渡る疫学調査です。妊娠期の母親の体内にいる胎児期から出生後の子どもが13歳になるまでの健康状態や生活習慣を平成44年度(2032年度)まで追跡して調べることとしています。
 
 エコチル調査は、国立環境研究所に研究の中心機関としてコアセンターを設置し、国立成育医療研究センターに医療面からサポートを受けるためにメディカルサポートセンターを設置し、また、日本の各地域で調査を行うために公募で選定された15の大学に調査の拠点となるユニットセンターを設置し、環境省と共に各関係機関が共同して調査を行っています。
 
プレスリリース本文

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