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医学部

FACULTY OF MEDICINE

Prof. Hiroshi Ozawa
医学部長 小澤 浩司 教授

東北医科薬科大学の前身である東北薬科大学は1939年に東北薬学専門学校として仙台に創立され、東北地方で薬学教育の長い歴史をもっています。2011年の東日本大震災からの復興や東北地方の医師不足対策として、「東北地方に1カ所」という条件で、医学部新設の動きが始まりました。そして東北薬科大学に医学部を設置することが決定され、2016年に東北医科薬科大学が誕生しました。

このような発足の経緯から、本医学部の使命は、東北地方の地域医療、災害医療を担う医師を育成することです。この使命を達成するために、修学資金制度、特徴ある地域医療教育そして卒後のキャリア支援体制からなる3つの仕組みにより、医学教育に取り組んでいます。修学資金制度では、卒業後は何らかの形で東北6県に勤務することを要件とした修学資金枠を、定員100名の中に恒久枠として55名に設けています。これまで高い志を持った学生たちが全国から集まり、利用しています。学部教育では、同じ学生メンバーで同じ地域に、繰り返し訪問する地域滞在型の地域医療教育を実施しています。

本医学部の教育プログラムは、医学教育モデル・コア・カリキュラムおよび医学教育分野別評価基準に準拠して策定し、3つのアウトカムと8つのコンピテンシーを設定したアウトカム基盤型教育を実践しています。臨床実習では指導医とともに患者さんの治療に参加し、技術、知識のみならず患者さんに対する思いやりについても学びます。大学附属病院では各領域の高度・先進医療を学ぶ機会があり、卒業後に、幅広い診療能力を基盤として、専門分野で活躍する道が開かれています。また、本医学部は、入学から卒業まで、切れ目のない丁寧なケアが特徴です。担任や学年主任を配置し、勉学に関することや学生生活を多方面からサポートしています。

2022年3月からは本医学部卒業生が、各地の病院で臨床研修を行っています。将来、地域社会を支える医師になることが嘱望されます。本医学部では、東北地方の明日の医療を支える人材を育て、東北地方の地域医療を支援していきます。本医学部の使命に賛同し東北の医療に貢献したいという強い意志を持った学生の入学を待っています。

医学部の使命

地域を支える総合診療医を育成し、 東北の復旧と復興を目指します。
一、地域医療を支える医師の育成
一、災害医療にも対応できる総合診療医の育成
一、卒業生の地域定着と医師派遣
一、薬剤・薬学の基礎知識を持つ医師の育成
一、被災地域住民に対する健康管理

東北の医療への貢献を使命に、
幅広い診療能力と深い教養を育成する。

独自性の高い医学教育環境とカリキュラムで地域の医療と未来を創造する医学部。
充実した修学資金制度・地域医療ネットワーク・卒後研修支援を活かし、東北の医療を担う人材を育成します。