理科好きの高校生の皆さんへ

SCIENCE ROOM

理科好きの人が集まる
分子生体膜研究所から
高校生の皆さんへ

私たち東北医科薬科大学・分子生体膜研究所ではミクロの世界から創薬をめざしています

薬学部は化学、生物、物理と幅広く理科の分野を勉強することができるため、理科好きの高校生に大変お勧めです。分子生体膜研究所では、この幅広い知識を使い、病気の原因を明らかにすること、病気になった人を早期に治療できる技術の開発を目指して研究しています。

どうして細胞表面の糖鎖の研究から創薬や診断ができるの?

皆さんがよく知っているように糖はエネルギー源として重要です。最近ではその役割に加えてがんや生活習慣病の原因、あるいは薬の効果を左右する要因として糖鎖が大きな注目を集めています。

人体を構成する細胞は様々な糖やそれが繋がった糖鎖で覆われています(図1)。身近なところでは血液型は糖鎖が決めています(図2)。医療現場で安全に「輸血」を行う上で、血液型を知ることは必要不可欠な情報になっています。また、インフルエンザウィルスの治療薬のタミフルは細胞表面の糖鎖を利用して開発されたものです。

図1 細胞膜と糖鎖 私たちヒトの細胞は様々な種類の糖鎖で覆われています

図2 ABO式血液型と細胞表面の糖鎖 細胞表面のわずかな糖鎖の違いがABO式血液型を決めています

分子生体膜研究所のこれまでの研究から、糖鎖は病気になると巧妙に変化することが明らかになっています。さらに、医薬品が結合するタンパク質に糖鎖がつくことが重要であることが分かっています。
今後の大きな疑問は、
・なぜ病気によって糖鎖はこんなにも違っているのか、
・その違いはどれほどの重要性を持っているのかということです。
私たち分子生体膜研究所では新しい薬を作ることをめざし、病気の発生過程にどのように糖鎖が関連しているか研究しています。

糖鎖の研究から新しい治療・診断薬の開発を目指す分子生体膜研究所

東北医科薬科大学の5つの研究室が集まって、これらを解決するために、以下の研究をしています。

  • 慢性炎症(生活習慣病や自己免疫疾患など)における糖脂質の研究
  • 炎症や痛みにおける糖鎖の役割
  • バイオ医薬品の糖鎖に注目した研究
  • 糖鎖を認識するレクチンを用いたがん治療法の開発
  • がんや神経疾患における糖鎖変化の原因とその意義の解明

未来の研究者を目指して「真理の扉」を開きませんか?

6年制の薬学科では、幅広い分野の勉学を通して薬剤師国家資格を取得することができます。卒業後、国家資格を生かしつつ、4年間の研究活動によって博士号を取得することができます。4年制の生命薬科学科では早期の研究活動に入ることができます。その後、大学院を経ることで広く医薬品開発や研究の道が開かれます。薬学科・生命薬科学科を問わず研究にチャレンジしたい高校生を大いに歓迎いたします。