外部資金獲得状況
STATUS OF EXTERNAL FUNDING
STATUS OF EXTERNAL FUNDING
科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)は、人文学、社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的研究資金」であり、ピアレビューによる審査を経て、独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。
【2019年度採択状況】
薬学部 | 医学部 | 合計 | |||||||
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新規 | 継続 | 合計 | 新規 | 継続 | 合計 | 新規 | 継続 | 合計 | |
採択件数(円) | 12 | 24 | 36 | 24 | 38 | 62 | 36 | 62 | 98 |
直接経費(円) | 20,200,000 | 25,200,000 | 45,400,000 | 42,000,000 | 53,900,000 | 95,900,000 | 62,200,000 | 79,100,000 | 141,300,000 |
間接経費(円) | 6,060,000 | 7,560,000 | 13,620,000 | 12,600,000 | 16,170,000 | 28,770,000 | 18,660,000 | 23,730,000 | 42,390,000 |
合計 | 26,260,000 | 32,760,000 | 59,020,000 | 54,600,000 | 70,070,000 | 124,670,000 | 80,860,000 | 102,830,000 | 183,690,000 |
東北医科薬科大学では外部機関と連携した研究を行っており、公的機関や民間企業などと、共同研究、受託研究を行っています。
(本学との共同研究、受託研究等を希望される場合はこちらをご参照下さい。)
受託研究実績
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
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件数 | 11 | 13 | 15 |
金額(千円) | 90,925 | 113,960 | 126,944 |
共同研究実績
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
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件数 | 7 | 19 | 12 |
金額(千円) | 14,898 | 18,599 | 21,848 |
「あおもり藍産業協同組合」は、第6回ものづくり日本大賞の東北経済産業局長賞を受賞しました。
同組合は、その過程で本学薬学部 生薬学教室の佐々木教授との共同研究により、無農薬で栽培されるあおもり藍の抗菌・消臭成分の新規抽出方法と抗炎症作用機序等の機能性の解明、さらに製品への応用展開を探り、この度その成果が、世界初の100%天然由来成分のみの消臭スプレー「Safeeco」の開発・発売に結びつきました。今後、その高い機能性と安全性から医療・介護の現場だけではなく、機能性食品・化粧品・衛生用品への幅広い応用が期待されます。
奨学寄付金実績
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
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件数 | 84 | 186 | 197 |
金額(千円) | 67,885 | 155,297 | 124,869 |
教育研究協力資金
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
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件数 | 532 | 472 | 428 |
金額(千円) | 77,602 | 107,967 | 53,755 |
学術研究振興資金(以下「資金」という。)は、私学事業団が広く一般から受け入れた寄付金を基金として運用し、その運用益により社会的要請の強い学術研究を助成し、もって特色ある学術研究の振興に寄与するために、私立の大学、短期大学及び高等専門学校(以下「私立大学等」という。)に配付するものです。また、次世代の担い手となる若手研究者や女性研究者の育成を目的として『若手研究者奨励金』と『女性研究者奨励金』として配布しています。本学においては多くの学術研究が採択されております。
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学術研究振興資金 (平成25年度より抜粋)
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学術研究振興資金(若手研究者奨励金)
私立大学学術研究高度化推進事業は文部科学省が平成8年度(1996)から19年度(2007)まで行っていた大型事業で、私立大学に重点的かつ総合的な支援を行い、私立大学における研究基盤の整備および研究機能の高度化を図ることを目的としていました。本学においては「学術フロンティア推進事業」「ハイテク・リサーチ・センター整備事業」として選定を受けた共同研究プロジェクトを進めてきました。その成果は私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に引き継がれています。
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ハイテク・リサーチ・センター整備事業
文部科学省ハイテク・リサーチ・センター設備事業とは、最先端の研究開発プロジェクトを実施する研究組織を「ハイテク・リサーチ・センター」に選定し、研究開発に必要な研究施設、研究装置・設備の整備に対し、重点的かつ総合的支援を行い、より一層の研究発展を支援する文部科学省による制度です。
本研究プロジェクトは、核内受容体、酵素、情報伝達系制御化合物の設計、合成、作用発現機構解明によるガン・加齢性疾患治療薬開発、分子生物学的解析に基づく難治性疼痛の治療と発現機構の研究、さらに生体内分子標的薬の反応性予測のための遺伝子診断法とバイオマーカーの開発までを総合的に行うことを目的とし、①制ガン化合物の分子設計および合成、活性評価Ⅰ、②制ガン化合物の分子設計および合成、活性評価Ⅱ、③難治性疼痛治療薬の構造活性相関および活性評価、④加齢性疾患モデル動物における精神機能障害の解析の4研究を、本学大学院薬学研究科の9教室(教職員47名、大学院生140名)で行いました。「がん・加齢性疾患および難治性疼痛に対する新規治療薬ならびに特異的治療法を開発」を目指して精力的に研究を推進した結果、多くのシーズ化合物が開発され、またその薬効・薬物特性が明らかにされた事から、臨床開発に向けて大きな展望が開かれました。また研究業績として、5年間で216報の論文を英文国際誌に掲載しました。研究成果と問題点を基に各研究課題の展望を整理した結果、研究組織の発展的な改組を行い、本研究の成果ならびにシーズ化合物等の資源は、平成22年度選定私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成22年度~平成26年度)研究課題名「癌および加齢性疾患の制御とQOL向上を目指す創薬」へと引き継がれました。
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学術フロンティア推進事業
文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業(学術フロンティア推進事業)とは優れた研究業績をあげ、将来の研究発展が期待される卓越した研究組織を「学術フロンティア推進拠点」に選定し、内外の研究機関との共同研究に必要な研究施設、研究装置・設備の整備に対し、重点的かつ総合的支援を行い、より一層の研究発展を支援する文部科学省による制度です。
本研究プロジェクトは分子生体膜研究所を中心に共同研究を進めている国内外の優れた実績を有している研究者で構成され、レクチンや糖鎖認識受容体を用いた糖鎖情報の解析と疾患に関連している糖鎖機能の解析を基盤として、新規制癌剤の開発、2型糖尿病、アレルギー疾患、難聴、肺気腫あるいは神経疾患に対する新規診断法と治療薬の開発を目的し、実施して参りました。
多様な生命現象の制御に関わる複合糖質の構造あるいは糖鎖構造の変化によって生物活性が大きな影響を受ける増殖因子受容体分子などの糖鎖の機能について、精力的に研究を推進することができました。
「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」とは、大学の経営戦略や大学の特色に基づいて行う研究基盤の形成を支援するため、私立大学の研究プロジェクトに対して重点的かつ総合的に補助される事業であり、わが国の科学技術の進展に寄与することを目的とした事業です。 本学においては、平成22年度・平成24年度・平成27年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に申請した研究プロジェクトがそれぞれ採択され、文部科学省の助成を受けて実施されました。
本プロジェクトでは、東北地方における創薬研究の拠点としての役割を果たすことを念頭に、3つの研究テーマ①新しい作用機作をもつ癌化学療法薬の創製 ②エストロゲン受容体制御による加齢性疾患(骨粗鬆症、認知障害)改善薬の創製 ③癌および加齢性疾患に対する疼痛制御によるQOL向上の研究に集約し、全体では「癌および加齢性疾患の制御とQOL向上」をテーマとした創薬として、さらに大きな進展を図ることを目的とし取り組んで参りました。
本プロジェクト実施期間で、101報の論文を公表し、多くの優れた研究成果を挙げることができました。
本研究プロジェクトは、平成22年度までの文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業(学術フロンティア推進事業)「生体膜の糖鎖機能と疾患に関する薬学的研究」の後継事業として発足いたしました。この間、レクチンや糖鎖認識受容体を用いた糖鎖情報の解析の基盤技術の確立と疾患に関連している糖鎖機能の解析を推進し、 我が国の糖鎖生物学研究の拠点としての研究実績を築いてきました。この研究過程で、がん、2型糖尿病、アレルギー疾患、難聴あるいは神経疾患などの様々な病態への糖タンパク質および糖脂質などの複合糖質の関与を独自のアプローチで見出してきました。これらの研究成果の発展を期して、分子生体膜研究所では、1) 肥満・糖尿病・アレルギーなどに対する疾患横断的な診断・治療法の開発。2)がん細胞膜糖鎖異常とその制御に基づく診断・治療法の開発。の2つのテーマを中心に研究を推進し、多くの研究成果を挙げることができました。
本研究プロジェクトは、①制がん化合物やホルモン受容体制御化合物の分子設計、合成法の開発と機能解析、②化学物質の毒性評価および③神経精神疾患、難治性疼痛や気管支喘息の発症メカニズムの解明などにおいて独創的で先駆的な成果を上げている大学院薬学研究科の7つの研究室(創薬化学、分子薬化学、医薬合成化学、環境衛生学、薬理学、機能形態学、病態生理学)で組織され、これまで醸成してきた基礎薬学研究を3つのテーマ、すなわち、「研究テーマ1. 新規がん分子標的治療薬の創製」、「研究テーマ2. 老年性神経系疾患(老人性認知症、高齢者うつ病)改善薬の開発」および「研究テーマ3. 難治性疼痛に対する緩和医療法の確立」に集結し、研究の進展を図ることを目的とし取り組んで参りました。
本プロジェクト実施期間で、134報の論文を公表し、多くの優れた研究成果を挙げることができました。