教養教育センター 研究室案内
Center for Liberal Arts
Center for Liberal Arts
家髙 洋 教授
STAFF
家髙 洋 教授 |
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現象学的哲学の新たな可能性の考察
20世紀の「現象学」から研究を始め、学問論も研究しています。
・現象学研究
現象学の創始者フッサールは、個々人の経験の構造を「意味」に着目して解明しようとしました。ところで、「意味」とは、その人が生きている社会のなかで共有され、また歴史的に変遷していく事象です。このように「意味」の多面的な在り方を解明したのが、フランスの現象学者メルロ=ポンティです。メルロ=ポンティは同時代の心理学や生理学、精神医学や社会学、人類学、言語学等の諸科学だけでなく、絵画や文学について考察し、独自の解明を行いました。このメルロ=ポンティの思想について研究するだけでなく、現代の諸科学等に対して批判的に考察して、現象学的な成果を刷新していきたいと考えています。なお、ドイツの哲学的解釈学者のガダマーの理解論についても研究しています。
・学問論研究
学問論とは、学の正しさやその意義等を考察します。(科学技術の社会のなかでの意義を扱う)科学技術論から考察を始めましたが、近年では質的研究(特に質的な一事例研究)の正当性等について検討しています。量的研究に比べて科学性が認められにくい質的研究には独自の学問性があるのではないかと考えています。
薬学部薬学科1年次前期 / 必修 / 1単位
薬学部生命薬科学科1年次前期 / 選択必修 / 1単位
医学部1年次後期 / 選択必修 / 1単位
医学部1年次前期 / 必修 / 1単位
薬学部薬学科1年次後期 / 必修 / 1単位
薬学部生命薬科学科1年次後期 / 選択必修 / 1単位
薬学部生命薬科学科2年次後期 / 選択必修 / 1単位
薬学部薬学科1年次前期 / 必修 / 1単位
薬学部薬学科1年次後期 / 必修 / 0.5単位
医学部1年次前期 / 必修 / 1単位
医学部1年次後期 / 必修 / 0.5単位
「哲学」「倫理学」「医療倫理学」「論理学」の授業で共通しているのは、「考えることを考える」ということです。「考えることを考える」ためには、新たな知識や理論を知るだけでは十分ではありません。というのは、「哲学」「倫理学」「医療倫理学」「論理学」は、まず自分自身に関わっているからです。それゆえに「自分自身が普段どのように考えているのか」ということをまずはっきりと知る必要があります。このことをより具体的に行うために、以下のように工夫しています。
まず、どの授業も、授業後にレポートを書いて提出してもらいます。これは、自分の考え方をはっきりさせるためであり、さらに、自分の考えをわかりやすく述べる訓練にもなります。
そして、「哲学」と「倫理学」、「医療倫理学」では、全員のレポートのなかから7~8名のレポートを選び、次の時間の冒頭にプリントにして配布します。同世代の人たちの様々な考えに触れることで、知見が拡がるだけでなく、自分自身の考え方についても振り返ることができます。
以上を踏まえて、既存の様々な理論や考え方を紹介します。自分や他の人の考えをまとめたり、その特色を深く考えたりすることができますし、時として、常人では思いつかないような考えも紹介してみなさんがさらに考えていく機会になれば、と思っています。
「哲学」「倫理学」「医療倫理学」「論理学」はレポートをしっかりと書いてください。それから、「哲学」「倫理学」「医療倫理学」は、(授業前日にアップロードされる)他の方のレポートを読んで、自らの考えとの違いを知ってください。このように様々なことを考えることが授業の予習と復習になります。