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第48回 日本リンパ学会総会の仙台開催

 67日(金)と8日(土)に仙台ガーデンパレスにて、第48回日本リンパ学会総会「テーマ:潮流〜リンパ学の未来へ〜」が開催され、本学医学部生理学教室の河合佳子教授が会頭を務められました。リンパ学会はアカデミックな視点を重視し、基礎医学系から臨床医学系の専門家、リンパ浮腫療法士などの医療スタッフと幅広い職種の方々が一堂に介して意見交換ができる貴重な場となっています。今回の学会には全国から約200名が参加し、穏やかで充実した議論が展開されました。

 本学からは医学部5年生の原田拓弥さんと解剖学教室の尾形雅君先生が発表されました。原田さんは、「Gata2ヘテロ欠損におけるリンパ管再疎通時の線維芽細胞の関与と組織変化」という題名で課題研究での成果を含め、最近の生理学教室の研究成果を代表して発表し、活発な議論がなされました。尾形先生は「マウス小腸のIELの転帰(活性化、死、再構築)の形態学的解析」という題名で小腸粘膜の保護に関わる腸管上皮細胞間リンパ球の役割について、最新の知見を形態学的な視点から発表されました。

 ランチョンセミナーでは本学医学部精神科学の山田和男先生が登壇され、その座長に医学教育推進センターの中村豊先生が務められ、「漢方医学におけるリンパ浮腫の捉え方と治療」という興味深いテーマで講演されました。

 リンパ学会の運営スタッフとしては、医学部生理学教室の浅香先生と林先生を中心に医学教育推進センター、病理学教室、医化学教室の教員、医学研究科の大学院生、医学部5年生が参加し、円滑な学会運営に尽力しました。本学の医学部学生も十数名が聴衆として参加し、初めての医学系学術集会の雰囲気に触れ、とても貴重な経験になったのではないでしょうか。

 1日目の最後に開かれた評議員会・総会で、河合先生が次年度からのリンパ学会理事長就任が承認されました。リンパ学研究のますますの発展と、この東北の地がリンパ学研究の中心地となることが大いに期待されます。