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東北医科薬科大学医学部糖尿病代謝内科 丹治 泰裕(たんじ やすひろ)講師、澤田 正二郎(さわだ しょうじろう)准教授、赤井 裕輝(あかい ひろあき)教授らの研究グループは、同衛生学・公衆衛生学教室 村上 任尚(むらかみ たかひさ)助教、目時 弘仁(めとき ひろひと)教授との共同研究により、COVID-19パンデミック下における日本において、外来通院中の2型糖尿病患者の血糖コントロールは、日本政府による第1回緊急事態宣言(2020年4月7日発令)の前後で悪化したことを明らかにしました。COVID-19パンデミック下において、世界中の多くの国々では当初、ロックダウンによる強力な移動制限や生活制限が断行されました。これに対し日本では諸外国とは異なりロックダウンは施行されませんでしたが、それでも感染防止のため公共の場でのマスク着用やソーシャル・ディスタンス、不要不急の外出自粛やリモートワークの導入などによって人々の生活様式は一変しました。このような日本の生活環境の変化の中で、2型糖尿病患者の血糖コントロールの悪化を明らかにした世界で初めての報告になります。本研究成果は2021年5月20日付でDiabetes Research and Clinical Practice誌(国際糖尿病連合の機関誌)電子版に掲載されました。
図1.緊急事態宣言の前後におけるHbA1c値の比較 *P値 < 0.05
Authors: Yasuhiro Tanji, Shojiro Sawada, Taichi Watanabe, Takashi Mita, Yasutaka Kobayashi, Takahisa Murakami, Hirohito Metoki, Hiroaki Akai
タイトル:日本での外来通院中の2型糖尿病患者におけるCOVID-19パンデミックの血糖コントロールに対する影響:ロックダウンが施行されなかった国からの病院調査
著者名:丹治 泰裕、澤田 正二郎、渡辺 太一、三田 貴士、小林 靖卓、村上 任尚、目時 弘仁、赤井 裕輝
掲載誌名:Diabetes Research and Clinical Practice(電子版)
doi: 10.1016/j.diabres.2021.108840
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