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医学部5年生の山田陽太君が、第二著者に入った論文が出版されました!

 

 医学部5年生の山田陽太君が、第二著者に入った論文が出版されました。

 履歴に基づく行動は文脈依存です。医師が外来患者を次々診察する場合、診断は当該患者の前回診察時からの変化に基づきます。行動課題一試行中の各イベントにおける行動の学習と以前の試行の履歴に基づく行動の学習を両立する学習モデルを構築するには、強化学習のマルコフ性すなわち1つ前の状態に基づき行動選択を学習する枠組みを拡張せねばなりません。

 本学習モデルでは、先に発表したモデル(Katakura et al. 2022)の動的な行動価値関数を、文脈依存的、具体的には課題イベントに応じて生成することにより、一試行中の各イベントにおける行動の学習と以前の試行の履歴に基づく行動の学習を両立しました。本モデルは、高次脳機能解明に使用されてきた様々な行動課題を学習できる理論モデルの嚆矢となると期待されます。

 第二著者の3期生、山田陽太君は、理論モデルのプログラミングおよびシミュレーションにおいて貢献してくれました。

 

論文情報

論文タイトル

 Reinforcement Learning Model With Dynamic State Space Tested on Target Search Tasks for Monkeys: Extension to Learning Task Events

掲載誌

Frontiers in Computational Neuroscience

著者名

Kazuhiro Sakamoto, Hinata Yamada et al.