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医学部6年生の宮澤凛さんが「第35回日本神経免疫学会学術集会」において口演発表を行いました

第35回日本神経免疫学会学術集会(日本神経免疫学会 理事長:中島一郎教授)

医学部6年生の宮澤凛さんが、2023年9月13日(水)~15日(金)に東京国際フォーラムにて開催された第35回日本神経免疫学会学術集会において、「慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチーでは髄液CXCL13濃度が増加し、再発率や重症度を反映する」というタイトルで口演発表を行いました。

発表内容

慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(chronic inflammatory demyelinating polyradiculoneuropathy: CIDP)は免疫介在性の脱髄性末梢神経障害ですが、慢性炎症をきたす機序は不明です。一方で脱髄性中枢神経疾患である多発性硬化症(multiple sclerosis: MS)では、B細胞がサイトカイン産生などを介してT細胞やマクロファージに作用し慢性炎症に寄与していることが示唆されています。本研究では、CIDP症例においてB細胞関連の髄液サイトカイン・ケモカイン濃度を測定し病態への関与について検討しました。

 

本研究は宮澤さんが半年以上かけてひとりで解析したものです。発表の場では、沢山の質問に的確に応え、大きな拍手を会場からいただきました。