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日本赤十字社による本学医学部生に対する取材が行われました

平成29年12月14日(木)、日本赤十字社の関係者が来校し、本学学生に対する取材が行われました。
 この取材は、日本赤十字社が東日本大震災発生からこれまでの復興支援活動を関係者へ報告するための映像制作が主な目的で、クウェートから日本赤十字社を通して寄付された財源を元に設立された修学基金(クウェート国友好医学生修学基金)の奨学金を得て医師を目指す学生の撮影とインタビューが行われました。
 本学外観、授業風景撮影の後、インタビュアーにタレントのダニエル・カールさんをお迎えし、医学部学生4名に対するグループインタビューを実施しました。
 インタビューでは、カールさんの軽妙な話しぶりに学生たちも緊張感が解け、震災当時の様子、医師を志すに至った経緯、理想の医師像などを各々語りました。
 「『医師になれればいいな』という漠然とした目標だったものが、震災を経験し、『医師にならねば』という使命感に変わった」「修学資金を始め、私たちは多くの人からの善意を受けて勉強をさせてもらっている。地域医療を支える医師になって今度は自分が多くの人に恩返しできるようになりたい」など、学生がその思いを話すと、カールさんも「こういう熱い気持ちを持った若い人たちがいるのは誇らしい。ぜひ勉学に励んでよい医師になって欲しい」と感心するとともにエールを送り、震災直後から多くの被災地を訪問するなど様々な形で復興支援活動を行っているカールさんと、地域に根ざす医師を志し勉学に励む学生双方の、震災復興へかける熱い思いが凝縮したインタビューとなりました。
 なお、この取材の模様は、2018年2月開催の赤十字社国際会議で放映される予定です。

 

参考:「クウェート国友好医学生修学基金」について
 2011年3月11日の震災後、クウェート国から、震災復興支援として500万バレルの原油が、日本に寄附されました。宮城県は日本赤十字社を通じ、その原資を元に受領した162億円の復興基金のうち、90億円を地域医療の復興のために活用することを表明し、新たに医学部を設立する本学に修学資金の基金として支援することを決定しました。本学ではこの基金を東北の医療を支え、地域医療に貢献できる医師の養成を目的として「クウェート国友好医学生修学基金」の名称を付し、管理運営することにしました。この修学資金により、毎年30名(宮城県枠)の医学生が卒学までこの制度を受けることができます。宮城県枠の学生は、大学卒業後10年間、県内の指定医療機関に勤務することで、修学資金の返済が免除されます。