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糖代謝の異常は様々な病気と関係します。特にがん細胞は、糖の代謝の流れを巧みに変えて細胞増殖を促進することが知られており、糖代謝はがん治療の標的として期待されています。東北医科薬科大学 薬学部 微生物学教室の色川隼人 助教、久下周佐 教授らは、糖の代謝経路(解糖系)の調節に中心的に働く酵素のひとつであるピルビン酸キナーゼ*1の活性酸素*2による制御機構の全体像を初めて明らかにしました。またピルビン酸キナーゼの活性酸素による制御が、がん細胞の抗がん剤抵抗性*3に関与する可能性を示しました。
本研究成果は、2021年3月22日付で国際専門誌The Biochemical Journalに掲載されました(DOI: 10.1042/BCJ20200897)。なお本研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業 若手研究B(17K15030)、新学術領域(21200069)の支援を受けて行われたものです。
Comprehensive analyses of the cysteine thiol oxidation of PKM2 reveal the effects of multiple oxidation on cellular oxidative stress response
掲載誌;Biochem J. DOI: 10.1042/BCJ20200897
Hayato Irokawa ;Satoshi Numasaki ;Shin Kato ;Kenta Iwai ;Atsushi Inose-Maruyama ;Takumi Ohdate ;Gi-Wook Hwang ;Takashi Toyama ;Toshihiko Watanabe ;Shusuke Kuge*
*責任著者
図 1 活性酸素によるピルビン酸キナーゼを介した抗がん剤耐性機構モデル図
(研究に関すること) 東北医科薬科大学 薬学部 微生物学教室 教授 久下 周佐 TEL: 022-234-4181(小松島) E-mail:skuge*tohoku-mpu.ac.jp (*を@に置き換えてください) |
(報道に関すること) 学校法人東北医科薬科大学 広報室 担当:多田(ただ)、関根(せきね) TEL:022-727-0357 (直通) FAX:022-727-2383 E-mail:koho*tohoku-mpu.ac.jp (*を@に置き換えてください) |