医学部 研究室案内
Faculty of Medicine
Faculty of Medicine
鈴木 昭彦 教授
乳癌におけるArylhydrocarbon Receptorによるがん幹細胞調節機構の解明
Arylhydrocarbon Receptor (以下AhR)は、ダイオキシン類をリガンドとして薬物代謝酵素であるCYP1A1などの誘導に関与する受容体型転写因子で、私や共同研究者は乳癌組織のHER2過剰発現によりAhRの発現誘導・活性化が見られることを明らかにしました。
研究計画としては(1)HER2過剰発現によるAhR発現・活性化調節機構の解析で、分子生物学的手法によりその分子メカニズムを明らかにし、(2)臨床検体におけるAhR発現およびHER2過剰発現の相関性を解析します。これらの結果を新規薬剤考案の礎にしたいと考えています。
3年次前期 / 必修 / 2単位
内分泌・代謝・栄養系の構造と機能を理解する。また、主な内分泌・代謝・栄養疾患の原因、病態生理、症候、診断と治療を学ぶ。
内分泌疾患の外科治療には、機能的な改善を目的としたものと、悪性腫瘍に対するもの、そしてその両者を含むものがあります。内科的な診断・治療との優劣を論じるものではなく、病態や患者さんの状況に応じた治療法の選択肢として外科手術があります。
内科系講義の内容を復習しつつ、外科治療の適応を議論できることを目標に学習してください。
3年次後期 / 必修 / 1単位
乳房の構造と内分泌依存性の機能を理解し、主な乳房疾患の症候、診断と治療を学ぶ
日本人女性の罹患する「がん」を臓器別に分類すると、罹患率が一番高いのが乳がんです。また、女性のがんによる死亡数の統計では、30~60 歳代は乳がんが死因の第一位となっています。つまり、乳腺が専門でない医師でも一番多く遭遇する可能性のあるがんの一つであるといえます。そのため、診断から治療までを一貫して学習することで、悪性腫瘍一般の理解に大きく役立つ疾患だと考えます。
4年次前期 / 必修 / 2単位