医学部 研究室案内
Faculty of Medicine
Faculty of Medicine

菅野 厚博 教授
STAFF
| 菅野 厚博 教授 | |
|---|---|
| 住友 和弘 准教授 (病院教授) | |
| 大原 貴裕 准教授 (病院教授) | |
| 冨田 尚希 准教授 (病院教授) | |
| 藤川 祐子 助教 | |
| 植田 寿里 助教 | |
| 大泉 智哉 助教 | |
| 佐藤 花央梨 診療助教 | |
| 福井 妙珠 診療助教 | |
| 山並 寛明 助手 | |
| 村中 美千帆 助手 |
❶外来もしくは入院における患者の生活環境や家族状況、社会的・心理的な要因が健康に与える影響の分析
❷多疾患併存を有する患者の治療最適化
❸森林揮発性物質の生理作用
❹多職種連携とケアの質に関する研究
❺認知・身体機能の複合的脆弱性
❶ 外来・入院の高齢患者を対象に、生活環境や家族状況、社会的・心理的要因を体系的に評価し、再入院率や機能予後、在宅復帰率への影響を解析する。特に地域性(医療資源や支援体制、独居率など)の違いに着目し、地域包括ケアの中で医療と生活を統合した診療モデルの最適化を目指す。
❷ 総合診療では、単に多くの病気を抱えている状態を診るだけでなく、それらが複雑に絡み合うことで生じる「不確実性」をいかに管理するかという理論的枠組みの研究が進んでいます。特定の臓器別診療ガイドラインを個別に適用するだけでは解決できない事態に対し、患者の全体像を「システム」として構造的に理解し、その人にとっての最優先課題を患者と共に厳選する「問題設定」の技術が重視されており、臨床への実装を検討します。
❸ 地域医療再生の方法として、身近な森林環境を活用した「地域の健康づくりと街づくり」をテーマに、森林揮発性物質の生理学的研究から社会応用まで取り組み、自治体の健康づくり、IT企業のメンタルヘルス対策、生活習慣病予防、認知症対策として応用を進めていきます。
❹多疾患併存患者のケアは医師一人では完結しないため、連携のあり方そのものが研究対象となります。薬剤師、看護師、リハビリテーション職などとの多職種連携が、患者の満足度や健康アウトカム(血圧、コレステロール、睡眠など)、受療行動にどのような影響を与えるか調査します。
❺ 健常者、軽度認知障害、軽度認知症の患者を対象に、各種の大脳高次機能検査を実施し、総合診療の現場で認知機能低下を早期に把握するとともに、認知症の病型や背景疾患を適切に鑑別するための評価方法を検討します。これにより、日常診療で活用しやすく、迅速かつ精度の高い認知症診断支援システムの構築を目指します。
❻ 高齢患者の生活背景、既往歴、併存症、検査データ等を詳細に解析し、患者の生命予後、入院期間に及ぼすリスク因子を明らかにしていきます。このことにより、高齢患者のより良い診断、治療体制の構築行います。
❼高齢者におけるポリファーマシーおよび潜在的に不適切な薬剤処方の実態を解析し、併存疾患、生活機能、認知機能、服薬アドヒアランス、患者の価値観などを踏まえた薬物療法の最適化について検討します。これにより、総合診療の現場で実践可能な、安全性と有効性のバランスに優れた高齢者薬物治療の方策を策定します。
❽ 地域医療で活躍する総合診療医に必要なスキルの教育と支援、地域医療支援システムとデバイス開発の研究を進めていきます。基本スキルとしてPOCUS教育、内視鏡技術習得の場を提供します。
2年次前期 / 必修

❶ 地域医療に求められる行動を自ら考え実践するために必要とされる能力(行動科学的能力、社会医学的能力、総合診療能力)を理解する。
❷ 僻地を含めた地域における、介護と在宅医療の基本を学び、そこで用いられる介護・医療の手法、人間・社会的しくみ(医療計画、地域包括ケアシステム等)を知り、保健、プライマリ・ケアから「みとり」までを含めた全人的な医療を実践するための視野を持つこと。
この講義の目的は、“地域医療マインド”を皆さんの心の中に植える事です。この科目は、本学の地域医療関連教育科目全ての基礎であり、原点になります。東北地域に求められる地域医療の「かたち」は、地域の現状、時代に応じて変化します。どのような時代や社会環境の変化にあっても必要とされる医療を提供し、健康寿命の増進に寄与する総合診療医に必要な能力の基礎を学びます。地域医療は単に医学・医療の応用分野ではなく、そのすそ野のはとても広く地域の人を取り巻く医療保健福祉介護の制度、政治、行政、ご近所付き合いに代表される社学的因子、地域の健康問題(公衆衛生学的因子)、地域の文化、情報科学など様々な学問分野を包括します。さらに単に“病を診る”のではなく、“病んでいる人を診る”視点が必要とされ、そのために必要な能力としてコミュニケーション能力、チーム医療を実践するためのチームビルディングなどのノンテクニカルスキルが上げられます。本講義は、我が国における地域医療関連分野の目次に例えることができ、単に学問パーツを寄せ集めて断片的な地域医療の知識を構築するのではなく、この講義を基礎としてその上に6年間の知識を積み上げ、現場に足を運び考える過程を通し総合診療医に必要な能力を身に付けることができると信じています。地域を分析して実情に応じた地域医療が展開できる、社会の変化を見極めコミュニティを活性化マネージメントできる力が身に付くよう医学部講義では珍しい社会疫学とコミュニティデザインを講義内容に加えました。総合診療医として活躍できるために皆さんの心の中に“地域医療マインド”を6年かけて育てて行きます。
医師になるために学んでいる医学部生にとって、介護の知識はかつて必ずしも身近ではないかもしれません。しかし、病院で治療した患者がその後安定した生活を送り、そしていつか最期を迎えるためには介護との連携が不可欠です。在宅医療も含めた医療全体の仕組みを学生時代から学んでおく必要があります。学生時代は理解の難しい医療制度などについても患者さん視点から解説し、将来医師として役立つ知識と症例を提示して共感をもってまとめていきます。ワークショップにも積極的に参加してください。
2年次前期 / 必修

診療医として従事する地域の医療を理解するために、東北地方の医療の現状・課題を現場で学習する。
東北各県の病院に足を運ぶのは、多くの学生にとって初めての経験だと思います。各県の病院で医師をはじめとした医療スタッフが、いかに地域医療の充実のために尽力しているかを、彼らの業務や患者の反応を通じて感じ取ってください。そして東北の「地域医療」とは何かを実感し、その実態を経験、理解し、今後解決しなければならない問題点を考察してください。
2年次後期 / 必修

総合診療医として従事する地域の医療を理解するために、東北地方の介護、福祉を現場で学習する。
東北各県の介護および福祉施設に足を運ぶのは、多くの学生にとって初めての経験だと思います。各県の介護および福祉施設で医師をはじめとした医療スタッフが、いかに地域の介護および福祉の充実のために尽力しているかを、彼らの業務連携や施設入所者の反応を通じて感じ取ってください。そして東北の「介護・福祉」とは何かを実感し、その実態を経験、理解し、今後解決しなければならない問題点を考察してください。
3年次前期 / 必修

総合診療医として従事する地域の医療を理解するために、東北地方の医療の現状・課題を現場で学習する。
東北各県の医院、クリニックに足を運ぶのは、多くの学生にとって初めての経験だと思います。各県の病院で医師をはじめとした医療スタッフが、いかに地域の医療の充実のために尽力しているかを彼らの業務や患者の反応を通じて感じ取ってください。そして東北の「地域医療」とは何かを実感し、その実態を経験、理解し、今後解決しなければならない問題点を考察してください。
4年次前期 / 必修

(1)加齢に伴い我々の身体に生ずる変化について理解する。 (2)高齢者に生じやすい障害、疾病について学び、それらに対する治療、予防、リハビリテーションを理解する。 (3)高齢者を全人的に診察し、対応できるマインド、スキルを身に付ける。
現在、我が国は世界で最も高齢化が進んだ国となりました。小児科以外の実臨床で診る患者さんの半数以上は高齢者であることが現状です。また、高齢者の多くは多病を抱えています。各疾患をやみくもに各専門分野の医師に紹介するのではなく、それらの疾患を統合的に考え、高齢患者さんを一人の人間として包括的に診察できるスキルを身に付けてもらいたいと思います。加齢に伴い人間の身体がどう変化し、どのような障害や機能低下が生じてくるのか、さらには高齢者に多い疾患とそれに対する対応について十分に学習してください。
講義は「老年医学 系統講義テキスト 日本老年医学会編集(西村書店)」を中心に進めていきます。
1年次前期 / 必修
3年次前期 / 必修
4年次前期 / 必修