医学部 研究室案内

Faculty of Medicine

臨床系

医療情報学DIVISION OF ENDOSCOPY

研究テーマ

❶呼吸器内視鏡による診断・治療法に関する研究

❷肺癌の一次予防・二次予防および治療に関する研究

❸がん検診のアセスメントとマネジメントに関する研究

研究概要

医療情報学は内視鏡による診断・治療を主軸としながらも、疾患全般を研究のターゲットとしています。現在は呼吸器疾患、特に肺癌を主な対象としており、大学病院の呼吸器内科・呼吸器外科・感染症科などと連携して、新しい診断法・治療法の開発、臨床試験、一次予防・二次予防、さらにがん検診のアセスメントとマネジメントに関する研究を進めています。
また「技術」として、内視鏡手技を後継世代へ継承することも当部門の大きな役割と考え、今後はより力を入れていきたいと考えています。

主な担当科目

呼吸器学(内科・外科)

2年次後期 / 必修 / 3単位

ねらい

呼吸器の重要な検査・治療手技である「気管支鏡検査」について理解する。

Message

呼吸器系疾患の検査の中で重要な位置を占める「気管支鏡検査」に関して、気管支鏡の仕組み、気管支鏡を用いた観察、診断、治療など全般について学びます。
気管支鏡は消化管内視鏡よりも細く、繊細な手技と胸部画像の読影力との両者を必要とする検査です。直接は内視鏡観察が行えない末梢からも、器具を使って組織標本を得ることができる反面、出血の際には窒息のリスクもあり、慎重な適応や操作が望まれます。呼吸器学全般に関係しますので、十分な予習・復習を行ってください。

腫瘍学

4年次前期 / 必修 / 1単位

ねらい

「がん検診」の有効性評価やバイアス、診療と検診の違い、精度管理の重要性を理解する。

Message

がん検診は臨床医学と社会医学の境界にあるジャンルです。手技的には臨床医学の範囲に入りますが、その効果評価などは社会医学的アプローチが必要になります。
多くの学生の皆さんは臨床医学に進みますが、医師としてのキャリアの中で、何らかの形で「がん検診」に直接的に関わることは十分にあり得ます。その際に「臨床医としての判断」しかできない場合、望ましくない事態を招きかねません。本講義で、がん検診の方法論や実地臨床と違う点を十分に理解してください。