医学部 研究室案内
Faculty of Medicine
Faculty of Medicine
効果的な医学教育システムの構築とカリキュラムへの導入
医学教育推進センターの教員は基礎医学、臨床医学に関わる講義や実習を幅広く担当しており、これらの教育経験を通して、全学年の医学教育を総合的に調整する役割を担っています。また、カリキュラムを改善・立案し、他教室の協力を得て連携を図りながら、PDCAサイクルをベースとした医学教育の充実を図っています。
こうした効果的な医学教育構築に資することを目的とした取り組みを、学部教育、大学院教育の礎とすべく、医学教育推進センターでもデータ収集・解析を通した医学教育研究を進めています。
なお、各教員はそれぞれ独自の研究背景を有し、個別テーマでの研究も行っています。
医学科1年次前期 / 必修 / 1単位
生命体の構造や発生等に関する講義を通し、生命現象の基本的事項を学習する。また、医学専門科目の履修に必要な基礎学力を付ける。
後期に開講される細胞生物学や医化学、発生学を含む基礎医学の履修へとスムーズに移行できるよう、基礎的な知識や思考をしっかりと身に付けてください。
生命科学IIIは基礎医学へつながる最初の科目の一つです。第一学年前期から予習・復習を習慣付けて、基礎知識の取りこぼしがないよう取り組んでください。
医学科1年次前期 / 必修 / 0.5単位
生命科学IIIの講義で学んだ細胞・器官・臓器の構造と発生や多様性について、さらに理解を深めるため生物学関連の実習を行い、レポートを作成する方法を学ぶ。
「生命科学III」で履修した内容を基本とし、実習形式でさらに理解を深める科目です。
アフリカツメガエルの初期胚を用いた実験では、実際の個体発生観察を通して「生命のダイナミズム」に触れます。また血液型診断の原理では、細胞生物学の単元で習う「糖タンパク質」や免疫学の単元で習う「抗体」の基礎について、複合的に知識を深めます。さらに細胞周期解析では、フローサイトメトリーの原理とともに細胞分裂の過程やそのしくみを学びます。
実習は、レポートの記載方法などの医学生としての基本を学ぶ機会となります。リサーチマインドの涵養もねらいとしていますので、高い意識を持って取り組むようにしてください。
医学科1年次後期 / 必修 / 1単位
患者本位の医療とそれを提供するための仕組みを知る。そのために患者とその家族の思い、そして地域社会における医療の現状と課題を理解し、医療従事者の役割および医療機関の活動を学ぶ。安全・安心で質の高い医療を提供するために、多職種連携による医療の現状を学ぶ。
本体験学習は、医学教育を受ける者として医療現場に足を踏み入れる第一歩です。これまでの体験や知識に基づく医療観ではなく、新鮮な気持ちで、患者・家族、そしてそこで働く医療人の思いを受け止めてください。「医療コミュニケーション学」で学んだ内容を現場で体験・再確認することにより、理解を深めることを目的とした科目です。
医学科1年次前期 / 必修 / 0.5単位
ハンディキャップを擬似体験することにより、身体的ハンディをもつ方々の日常や思いに触れる。さらに実際の介助法や地域のサポート体制を知り、バリアフリーの概念を理解する。
医療に従事する上で大切にすべき姿勢や視点を学習します。将来医療にかかわるものとしての自覚をもつことを念頭に置き、取り組んで下さい。また、本演習は多職種連携、相互支援の意識をもつことを意図し、医薬合同で実施します。ともに医療を支えるパラメディカルの方々の気持ちを知るきっかけとして下さい。
医学科1年次後期 / 必修 / 0.5単位
生命科学等の既習内容に対する課題演習を通し、論理的思考力、記述力を涵養する。
これから本格的に基礎医学や臨床医学を学ぶにあたり、日々の学習で得た知識を蓄積するだけでは不十分です。臨床の現場では、同僚や患者さんに対してわかりやすく論理的に説明する、またはプレゼンテーションする等のアウトプット力が随所に求められることになります。本演習を通して、論理的思考力と記述力を養いましょう。
1年次後期 / 必修 / 1単位
(1)診療に必要なコミュニケーション能力、患者・家族との信頼関係を築くためのコミュニケーション能力を修得し、社会人・医療人としての資質を身に付ける。
(2)医療現場において、多職種のチームでお互いの専門性を尊重し合いながら連携し、患者中心の医療を実施できるためのコミュニケーション能力を修得する。
良好なコミュニケーションによる信頼関係の構築は、他職種連携を含めた医療従事者間や患者・家族とのすべての場面において、安全・安心な医療の提供に欠かせない条件です。
コミュニケーション総論でコミュニケーション論・医療コミュニケーション論を説き、各論でさまざまな場面を想定した解説・実践を行います。
4年次前期 / 必修 / 3単位
臨床推論・臨床判断の必要な思考力を養成するために、主な症候・病態の原因、分類、診断と治療の概要を、発達、成長、加齢ならびに性別と関連付けて体系的に学ぶ。
必ず予習として症候の鑑別疾患を列挙しておいてください。また、復習としても症候の鑑別疾患と臨床推論の流れを必ず確認してください。
6年次後期 / 必修 / 36単位
医師として求められる基本的な資質・能力の修得を確認するために、6年次前期までの社会医学、臨床医学の講義および臨床実習により 修得した知識・技能・態度を総括し、各専門領域の専門性・独自性とそれらの統合的応用としての医療を理解する。
統括講義は、診療参加型臨床実習において学修した基本的な臨床能力(医療面接・身体診察・臨床推論・症例提示)の知識・技能・態度 と社会医学、さらに専門領域の専門性とを統括し、卒後臨床研修を円滑に開始することを目標とします。講義実施前に科目フォルダへ掲 載する資料を使い120分程度予習を行って下さい。講義で使用した資料は繰り返し活用し60分程度は復習して下さい。
医学科1年次前期 / 必修 / 1単位
1年次前期 / 必須 / 1単位
1年次後期 / 必修 / 1単位
2年次前期 / 必修 / 0.5単位
2年次後期 / 必修 / 3単位
2年次後期 / 必修 / 1単位
2年次後期 / 必修 / 1単位
3年次前期 / 必修 / 0.5単位
4年次前期 / 必修 / 19単位
4年次前期 / 必修 / 2単位
4年次前期~5年次後期 / 必修 / 64単位
6年次前期 / 必修 / 6単位
6年次前期 / 必修 / 2単位
6年次前期 / 必修 / 4単位