医学部 研究室案内
Faculty of Medicine
Faculty of Medicine
中島 一郎 教授
STAFF
中島 一郎 教授 | |
---|---|
藤盛 寿一 准教授 | |
中村 正史 講師 | |
小林 理子 講師 | |
宮澤 康一 講師 | |
石垣 あや 助教 | |
市川 大 助教 | |
東野 将志 助手 | |
萩野 琢郎 助手 |
❶神経疾患の高次脳機能障害
❷免疫性神経疾患の病態解明
❸神経難病のネットワーク構築
当教室の主な研究テーマは免疫性神経疾患の中でも、中枢神経の炎症性脱髄疾患である多発性硬化症、視神経脊髄炎、MOG抗体関連疾患などになります。多発性硬化症は原因不明の中枢神経の炎症性脱髄疾患であり、平均発症年齢は20代後半、男性よりも女性が2~3倍多い疾患です。中枢神経の炎症性の脱髄病変による神経症状の再発と寛解を繰り返しながら、脳萎縮の進行に伴い、徐々に歩行障害や高次脳機能障害が進行するのが特徴です。視神経脊髄炎は30代後半で発症し、90%が女性という特徴があり、失明や寝たきりなどの後遺症を遺す可能性のある難治性の疾患です。また、最近MOG抗体が関与するMOG抗体関連疾患が提唱され、当教室を中心に全国疫学調査が実施されました。日本に2000人弱の患者がいる希少疾患で、患者の半数近くは小児期発症です。比較的予後の良い視神経炎や散在性の脳脊髄炎を来すのが特徴で、多発性硬化症や視神経脊髄炎とは異なった疾患概念として認識されてきています。
多発性硬化症の治療薬はB細胞などのリンパ球をターゲットにしたモノクローナル抗体製剤が主流になりつつあり、これらの生物学的製剤を病初期から使用することで長期予後は格段に改善しています。多発性硬化症では脳萎縮が病初期から見られ、記銘力低下や計算力低下などの高次脳機能障害が就学や就労を妨げることもあり、対応が求められています。
我々は中枢神経脱髄疾患における高次脳機能障害の特徴の解析と、対応する脳病変の解析を神経心理学的アプローチとMRIを用いて行っています。
3年次前期 / 必修 / 3単位
神経系の正常構造と機能を理解し、主な神経系疾患の病因、病態生理、症候、診断と治療を学ぶ。
「神経学」を学ぶ上で「神経解剖学」と「神経生理学」の知識は必須となるので、これらの科目の内容を復習しておく必要があります。神経学(内科)の総論では、高次脳機能のほか、4年生の「症候学」につながる神経診断学や神経診察法について詳しく学べます。神経診察は4年次に実施される共用試験(OSCE)で必須となるので、診察の意義について十分に理解する必要があります。
4年次前期 / 必修 / 2単位
基本的診療技能を習得し、参加型臨床実習に必要な診察法を身に付ける。
参加型臨床実習に必要な診察技術(医療面接、身体視察、臨床手技)を習得するために、9つのグループに分かれ、各ステーションを9週かけて演習します。
2年次前期 / 必修 / 0.5単位
2年次後期 / 必修 / 1単位
3年次前期 / 必修 / 0.5単位
3年次後期 / 必修 / 1単位
4年次前期 / 必修 / 3単位