医学部 研究室案内

Faculty of Medicine

基礎系

薬理学DIVISION OF PHARMACOLOGY

岡村 信行 教授

岡村 信行 教授

STAFF

岡村 信行 教授

業績

中村 正帆 准教授

業績

直野 留美 助教
原田 龍一 助教

研究テーマ

アルツハイマー病の病態解析、全身麻酔薬作用機序、睡眠覚醒調節機構の解明

研究内容紹介動画を見る(外部サイトに遷移します)

研究概要

当研究室では、睡眠覚醒系を司る神経回路を同定し、その回路を構成する神経細胞やグリア細胞がどのような機能や特徴を有しているかを化学遺伝学的・光遺伝学的手法や行動薬理学を組み合わせて解析しています。
特に覚醒系神経回路が、睡眠覚醒サイクルはもちろんのこと、体温調節・攻撃行動・学習記憶などの中枢神経機能と、どのように機能連関しているかを注意深く観察しています。これらの研究を通じて、生理的な睡眠覚醒の制御機構や睡眠関連疾患の病態への理解を深めたいと考えています。
また、アルツハイマー病の病態解明を目指した研究も進めています。アルツハイマー病患者の脳内に蓄積するタウ蛋白を検出する新世代タウPETプローブ([18F]SNFT-1)、神経炎症に関与する反応性アストロサイトを画像化するPETプローブ([18F]SMBT-1)を開発し、アルツハイマー病やその他の多様な神経疾患への臨床応用を試みています。これらのPETプローブを用いた臨床研究を国内外の共同研究施設で実施し、アルツハイマー病におけるミスフォールディング蛋白の蓄積、神経炎症、神経細胞死の時間的・空間的連関を明らかにしたいと考えています。
研究の詳細については、研究室独自サイトをご参照ください。

主な担当科目

薬理学

2年次後期 / 必修 / 2単位

ねらい

日常診療で使用されているさまざまな薬物の個体・細胞・分子レベルにおける作用機序について学び、体内動態や副作用などについても理解を深める。
本講義を通じて、個々の患者に適した薬物療法を選択するための薬理学的思考力の修得を目指す。

Message

各講義後に小テストを実施しますので、講義前に教科書の授業項目を予習しておきましょう。

薬理学実習

2年次後期 / 必修 / 1単位

ねらい

生体における薬物の作用を観察し、生体と薬物分子との相互作用について理解を深める。

Message

薬理学実習は、薬物の生体に対する作用を直接観察できる貴重な機会です。実習前にこれまでの講義内容をよく復習し、実習に備えてください。
実習では予想外の反応が観察されることもありますが、その理由について考察することが重要です。レポート作成においては、皆さんの観察力や洞察力が問われます。

臨床薬理学

4年次前期 / 必修 / 1単位

ねらい

合理的な薬物治療を達成するために必要とされる臨床的知識や考え方を学ぶ。これまでの講義で学んださまざまな薬物に関する知識を最大限に活用し、その具体的な投与方法や副作用の回避方法、薬物動態、相互作用など薬物治療の基本を学ぶ。
また、薬物治療において配慮が必要な妊産婦、小児、高齢者、臓器障害患者における薬物投与計画の立て方を習得する。さらに臨床に必要な処方箋の書き方と服薬の基本、新規医薬品の開発プロセスや臨床試験についても学ぶ。

Message

講義に臨む前に、薬理学、医療薬学概論及び臨床医学(特に病態生理について)をしっかりと復習してから講義に臨みましょう。