医学部 研究室案内

Faculty of Medicine

臨床系

泌尿器科学DIVISION OF UROLOGY

STAFF

海法 康裕 教授

業績

伊藤 淳 准教授
久木元 隆 助教
及川 真亮 助教

研究テーマ

❶泌尿器疾患における糖鎖抗原発現の意義

❷ロボット支援前立腺手術における神経走行の解明と機能温存

研究概要

泌尿器悪性腫瘍や尿路結石症に関連して、特異的な糖鎖抗原の発現が認めらます。しかし、これらの糖鎖抗原の機能解析や臨床マーカーとしての研究はあまり進んでいません。現在、薬学部分子生体膜研究所の各研修室、他研究施設との共同研究により、泌尿器科疾患における糖鎖抗原の発現に関して、基礎的、臨床的研究に取り組んでいます。
また多数の外科手術において、ロボットによる非侵襲手術が広く行われるようになってきました。泌尿器科におけるロボット支援前立腺全摘術などはまさにロボット手術の先駆けといえるものですが、さらにロボット手術の利点を活かし、術後の神経温存によるQOL(生活の質)を考慮した手術を開発するために、術中電気刺激を駆使した機能温存手術に取り組んでいます。

主な担当科目

腎・泌尿器学

2年次後期 / 必修 / 2単位

ねらい

腎・尿路系および男性生殖器の構造と機能を理解し、その主な疾患の原因、病態生理、症候、診断と治療を学ぶ。

Message

腎臓は血管、糸球体、尿細管等が複雑に組み合わさり、特異な解剖学的特徴があります。この解剖学的特徴により、体の恒常性を維持しているのです。具体的には尿の生成や血圧体液調節、電解質調節など多彩な生理機構を有していますが、沈黙の臓器であるために知らない間に腎機能が低下し、腎不全に至ることがあります。
腎機能が低下する原因の疾患は数多く、生活習慣病や腎炎、免疫病のこともあれば、遺伝性、薬剤性などさまざまなものがあります。病態を理解した上で早期に診断し、治療できるようになることが求められます。
さらに他の臓器との機能的連関が強く、腎機能が悪化すると他の臓器疾患にも影響を与え、薬剤の使用方法も変わってきます。従って他科目と関連し、総合的な知識を付ける必要があります。なお、腎不全におちいると腎代替療法が必要になることがあるので、腎代替療法の種類を理解し、説明できるようになることが必要です。
本科目を通して、腎・尿路の発生解剖をしっかりと理解し、尿路奇形、尿路良性腫瘍、悪性腫瘍他の泌尿器疾患について総合的な知識を身に付けましょう。当日の講義内容のアウトラインは、講義直前に印刷物として配布予定です。

介護・在宅医療体験学習

2年次後期 / 必修 / 1単位

症候学

4年次前期 / 必修 / 3単位