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『瞑想の森』を再生し、緑に囲まれたキャンパスの姿を守りたい!
小松島キャンパスのシンボルである『瞑想の松』周辺の緑地帯『瞑想の森』は、その一部を遊歩道として一般市民にも開放され、本学関係者のみならず、地域に開かれた憩いの場として親しまれてきました。一方で、近年『ナラ枯れ』の深刻な被害により、かつての緑豊かな景観や生態系が失われているだけでなく、更なる枯木・倒木の増加を引き起こしている状況にあります。 仙台市中心部の近くにありながら、自然に囲まれた小松島キャンパスの環境を守り続けるため、学生と教職員による『瞑想の森再生プロジェクト』を始動し、植樹や保全にかかる費用をクラウドファンディングによって募ります。このページではプロジェクトの活動報告を定期的に発信します。実施の際にはぜひ皆様の温かいご支援をお願いいたします。
『ナラ枯れ』とは、カシノナガキクイムシという甲虫が媒介するナラ菌によって、ミズナラやコナラなどのブナ科樹木が枯死する伝染病です。カシノナガキクイムシが樹内にナラ菌を運び込み、木材の通水機能が阻害されることで、夏頃に葉が赤褐色に変色して枯死に至ります。木の中で成長・羽化した新成虫が健康な木に飛来することで被害が拡大します。
本学では2014年頃から著しいナラ枯れ被害が発生しており、被害の拡大を防ぐため、現在までに200本を超える被害木をやむを得ず伐採しました。
多くの被害木を伐採したことで日差しは強く差し込み、風はかつてよりも鋭く吹き抜けるようになりました。その影響は周囲の健康な樹木にも広がっており、風害によって更なる枯木・倒木の被害が増加しています。また、市街地にありながら豊な自然が残るこの森では、以前はリスやカブトムシなどを見かけることがありましたが、森に宿っていた小さな命たちは、静かに、確実にその数を減らしつつあります。
航空写真の比較 伐採により樹々の隙間が目立つ (国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスより作成)
『瞑想の森』は仙台市の「杜の都の環境をつくる条例」に基づき保存緑地の指定を受けており、都市の健全な環境を確保する目的で保全が求められていますが、枯木・倒木の伐採にかかる支出は同市からの交付金収入を大きく上回っており、遊歩道を利用する学生・市民の安全を確保するための最低限の対応に留まっていた現状にあります。
『瞑想の森再生プロジェクト』は、かつての森の姿を再生するとともに緑地保全に関する取り組みを周知する活動を継続的に行うことを目指しており、その第一歩としてクラウドファンディングによって植樹や整備費用を募ることといたしました。
◆クラウドファンディング実施期間(寄付受付期間):2026年2月~2026年4月
◆目標金額:検討中
◆資金使途:苗木購入費(ヤマザクラ、イロハモミジ等 50本程度)、植樹作業にかかる人件費・作業費、案内看板・寄付者銘板制作費など