附属薬用植物園

MEDICINAL BOTANICAL GARDEN

附属薬用植物園

身近に見られる薬草・薬木

オオバコ

Colchicum autumnale ユリ科

日本中に広く分布する多年生の草本で、本学敷地内にも自生している。
医薬品としての名前は、種子が「シャゼンシ」、花期の全草が「シャゼンソウ」。
いずれも鎮咳去痰薬として薬局方に収載されており、民間療法も多い。

ドクダミ

Houttuynia cordata ドクダミ科

庭の湿った場所などに見られる、独特の匂いがすることで知られている多年生の草本。 花期の地上部を「ジュウヤク」といい、薬局方収載品である。
緩下や利尿薬とするが、多くの民間療法がある。本学構内にも自生している。

ヒナタイノコズチ

Achyranthes fauriei ヒユ科

道端の雑草として本学構内にもみられる、多年生の草本。その根を「ゴシツ」といい、薬局方に収載されている。
利尿作用のほか、血液のバランスを整える働きがあり、腰脚、関節の痛みやしびれにも有効である。

ヤマグワ

Morus bombycis クワ科

各地の山野に自生しており、本学の敷地でも野生品をみることができる落葉性の高木。根の皮が鎮咳去痰あるいは利尿薬とされる。
現在は市場での流通の関係上、薬局方の「ソウハクヒ」の基原植物から外されているが、同一に考えてかまわない。

ゲンノショウコ

Geranium thunbergii フクロソウ科

多年生の草本で国内に広く分布し、本学敷地内でも自生している。
薬用には地上部を用いるが、開花期直前に採集するのが良い。整腸薬として、下痢止め、あるいは便秘のときなどに用いる。
医薬品としての名前も「ゲンノショウコ」で、薬局方に収載されている。

ノイバラ

Rosa multiflora バラ科

本学キャンパス西部の丘にも多くが自生している落葉性の小低木。
偽果又は果実が「エイジツ」と呼ばれ、薬局方に収載されている医薬品である。
緩下、利尿の効がある。

ミツバアケビ

Akebia trifoliata アケビ科

本学キャンパス西部の丘陵にも多い落葉性のつる性木本。
このつるの部分を横切したものを「モクツウ」と呼び、利尿薬にされる。薬局方収載の医薬品である。