医学部 研究室案内
Faculty of Medicine
Faculty of Medicine
気分障害、ストレス関連疾患、脳機能、基礎研究を展開している。

❶脳画像研究:慢性疲労とうつ状態は職場ストレスが解消されないと誰にでも生じうるうえ、鑑別が難しく、勤労者のメンタルヘルスの場では短期間の休養で十分な改善が得られないこともあります。そこで、慢性疲労やうつ状態、さらに両者に関連する深層感情に着目し、その神経基盤と脳可塑性を脳画像により可視化することを目的としています。
❷漢方薬や向精神薬の副作用に関する研究、女性特有の抑うつ疾患である月経前不快気分障害(PMDD)に関する臨床研究、身体症状症に対して漢方薬が及ぼす効果に関する研究、診療報酬明細(レセプト)データを用いた漢方薬の処方解析、うつ病や双極症の治療ガイドラインの作成への参画などを中心に研究活動を行っています。
❸実験動物基礎研究:レジリエンス(ストレス耐性、しなやかさ)研究では海馬神経新生や神経栄養因子が注目されますが、神経網再構築には突起新生・分枝強化(同化)だけでなく不要突起やシナプスの除去(異化)も重要です。同化と異化の両面から研究を進め、突起刈り込みを担う免疫関連機構の可塑性にも着目しています。
❹東日本大震災後の子どもの心の健康の長期的変化とその関連要因について検討しています。家庭環境や保護者のメンタルヘルス、地域の社会資本が子どもの発達や適応にどのように影響するかを明らかにし、学校・医療・地域が連携した支援のあり方や、予防的視点を含む持続可能な実践的支援モデルの構築を目指しています。
❺当事者の声と医療データから精神医療を見つめる研究:精神疾患の診断・治療や支援には、当事者の思いや生活の実情と、医療の現状の双方を把握することが重要です。私たちは、双極症当事者の方々へのアンケートと診療報酬明細データベースを用い、精神医療の現状を多角的に調査しています。これらの成果を通じて、実情に即した支援体制や質の高い医療を提案したいと考えています。
3年次前期 / 必修

精神と行動の障害を理解するには、症状だけでなく背景や価値観を含めた全人的な視点が重要です。精神医学では、病態生理・診断・治療に加え、患者さんの言葉や家族の思いなど、医学書にない情報を読み取る力が求められます。
本講義では、生物・心理・社会の要因を総合的に捉える姿勢を学びます。また、患者さんとの信頼関係は精神科医療の基盤であり、どの診療科でも役立つ医師としての基本姿勢です。
“人を診る”という医学の本質に触れ、患者さんとご家族の立場から問題解決を考えてみてください。
精神医学の重要性は年々高まっています。高齢化に伴う認知症の増加も加わり、精神医学は今後の医療においてますます重要な領域となることは間違いありません。
メンタルヘルスは医療現場だけでなく、職場の健康管理においても欠かせない要素です。また、身体疾患の多くには精神的な側面が関わっており、この点も見逃すことはできません。
精神科の講義の一部では、代表的な症例を通して、学生の皆さんが主体的に学べるよう工夫しています。医学のどの分野でも、症例に触れることで“知識”が“理解”へと深まり、自ら考え、調べ、仲間と議論して得た学びは、長く記憶に残ります。
1年次後期 / 必修
2年次前期 / 必修
4年次前期 / 必修
4年次前期 / 必修