薬学部 研究室案内
Faculty of Pharmaceutical Sciences
Faculty of Pharmaceutical Sciences
化学物質による毒性発現機構およびそれに対する生体防御機構の解明
ヒトは環境汚染物質、食品添加物および医薬品など、健康に好ましくない影響を与える可能性のある多くの化学物質に常にさらされながら生活をしています。一方、生体はこれらの化学物質に対する防御機構を備えており、この機構を駆使して自らの健康を正常に保っていると考えられます。
毒性学はさまざまな化学物質の有害作用を解明する学問であり、これを通してヒトの健康維持に寄与することを目的としています。最近になって、「分子毒性学」という新たな学問分野が展開され、これまで不明であったさまざまな化学物質に対する細胞応答機構が分子レベルで解明され始めています。
我々は「分子毒性学」的な観点から、特に脳神経傷害を引き起こす化学物質(メチル水銀など)による毒性発現機構およびそれに対する生体防御機構の解析、さらには新規生体防御因子の検索など多角的なアプローチにより、化学物質に対する生体応答機構を解明することでヒトの健康維持に寄与することを目指しています。
薬学科3年次後期 / 必修

薬学では疾病に関する治療法の知識は欠かせませんが、疾病の発症要因にも目を向ける必要があります。疾病発症には、遺伝的要因と環境的要因が深く関わっています。本科目では環境的要因、特に生活環境について学習し、生活環境保全がどのように健康維持に寄与するのかを学びます。
初めて触れる単語や専門用語が多く登場します。予習として教科書に目を通し、基本的な用語の意味を確認してください。本講義には暗記を要する内容も含まれますが、それにとどまらず、背景となる原理や考え方の理解も重要ですので、関連科目の復習もあわせて行ってください。また、授業後はノートや配布資料の整理、演習問題への取り組みなどを通じて、知識の定着を図ってください。環境衛生学で学ぶ内容は、将来、社会や地域の健康を守るうえで重要な基盤となります。その意義を理解し、自らの言葉で説明できる力を身につけていきましょう。
薬学科3年次後期 / 必修

環境汚染物質や化学製品の製造過程で生成される副産物など、有害作用を示す化学物質の生体への影響を回避できるようになるために、化学物質の毒性などに関する基礎的な知識を習得し、これに関連する基本的技能と態度を身に付けることを目的とする。
私たちは多種多様な化学物質にさらされながら生活をしています。高度経済成長期の日本では、メチル水銀による水俣病やカドミウムによるイタイイタイ病などの公害病が発生しました。最近では、印刷業で多発した職業性胆管がんの発症について、印刷機のインクを落とす洗浄剤に大量に含まれていたジクロロメタンが関与していたことが示唆されるなど、今でも化学物質による健康被害は多発しています。このように、私たちは化学物質の恩恵を受けている反面、常にその安全性にも気を配らなければならないことから、化学物質の有害性とその安全性の確保に関する知識を深めることは、薬剤師として求められる基本的な資質の一つです。
薬学科3年次前期 / 必修

生活環境に関わる水や空気の代表的な環境分析法を理解し、基本的技能を習得することを目的とする。
私たちの生活に欠くことのできない水、空気の分析は、良好な生活環境を維持していくために必要不可欠であり、疾病の予防にもつながります。この実習を通して身近な生活環境への意識を高めてもらいたいと考えています。また、薬剤師業務の中に学校薬剤師があります。学校薬剤師は学校の環境衛生検査を実際に行いますので、本実習で学んだことが活かされます。そのことを踏まえて実習に臨んでください。