薬学部 研究室案内

LABORATORIES, FACULTY OF PHARMACEUTICAL SCIENCES

医療薬学系

放射薬品学RADIOPHARMACY

山本 文彦 教授

STAFF

山本 文彦 教授

業績

齋藤 陽平 講師

業績

山本 由美 助教

業績

研究テーマ

インビボイメージングのための放射性分子プローブ創薬と治療法開発への展開

研究概要

分子イメージングとは、生体内で起こっているさまざまな生命現象を外部から細胞レベルあるいは分子レベルで捉えて画像化して読み解く技術、または生化学・生物学・臨床診断・治療に適用させるために分子や細胞のプロセスの空間的・時間的分布をモニタリングして記録する技術と定義されており、病気の早期診断や治療、創薬に役立てる方法論として期待されています。
当研究室では特に癌や脳機能、中枢神経疾患などを標的として、早期診断や病態解明などが可能な、新たな分子イメージング手法の開発を目指しています。計算化学を利用したドラッグデザインや有機化学手法を用いた候補化合物の合成、生化学的評価実験、細胞実験、動物を用いた機能評価や生体内挙動の解析、安定性、標的部位送達能向上の改良、効率的な放射能標識合成開発など、多様な手段や評価系を利用しながら、新規核医学分子イメージングプローブの創製を中心に研究展開しています。
さらに、安全性の高い内用放射線療法や、画像診断と内用治療を同じプラットホームで行うことで、早期治療や効率的な個別医療を可能とするラジオセラノスティックス製剤の可能性の追求、癌治療で問題となる放射線耐性細胞や、正常細胞への放射線照射の影響に関する基礎研究にも取り組んでいます。

主な担当科目

放射薬品学

薬学科2年次前期 / 必修 / 1単位

ねらい

薬学で放射線・放射性物質を学ぶ意味は大きく2つある。第一に、環境汚染物質(特に食品汚染物質)としての放射性物質の同定と放出される放射線・放射能の評価について学ぶことである。環境中には天然放射性物質が存在するが、核事故等が起きれば人工放射性物質の環境および食品汚染の可能性が生じる。これらを正しく測定し評価することは、公衆衛生上重要なことである。
第二には、医療への放射線・放射性物質の利用について学ぶことである。種々の疾病の画像診断や治療に放射線や放射性医薬品が用いられている。一方で、適正に扱わなければ有害性をもたらす危険性もある。そこで放射線の性質と特徴を理解すること、および放射線安全管理について理解することが大切となる。
原子の構造と放射壊変、放射能、電離放射線と物質の相互作用、放射性核種の物理的性質、放射線測定および電離放射線の生体への影響、代表的な画像診断技術や放射性医薬品に関する基本的事項を修得していく。

Message

授業計画通りに進めていきますが、予習として各講義開始までに教科書の該当箇所に必ず目を通しておくことが前提です。また、この科目は臨床検査学、臨床分析化学、病態解析学、実験実習(RI)などに密接に関連しているので、十分に復習することが重要です。

放射化学

生命薬科学科2年次後期 / 選択必修 / 1単位

ねらい

今や放射線・放射性物質は、人間が健康で文化的な生活をする上で必要なものになっており、利益(benefit)をもたらすものである一方、危険性(risk)を持つものでもあるという、相反する二面性、すなわち「諸刃の剣」であることを忘れてはいけない。放射線の生体への影響を理解した上で、その危険性をできるだけ低く押さえながら、我々にとって利益となる面を利用することが重要である。
本講義では原子の構造と放射壊変、放射能、電離放射線と物質の相互作用、放射性核種の物理的性質、放射線測定に関する基本的事項を修得する。4年次に開講される放射線生物学(選択必修1単位)では、さらに放射線の生体への影響および放射線を利用した医療の修得を予定しているが、それは本講義を受講済みであることが前提となる。

Message

授業計画通りに進めていきますが、予習として各講義前までに教科書の該当箇所に必ず目を通しておくことが前提です。実際の放射線測定機器を使って、正しい測定原理の基礎を修得していく予定です。

実験実習RI

薬学科3年次後期 / 必修 / 0.5単位

ねらい

日本学術会議は2017年、医療系分野における大学での放射線教育の重要性をあらためて提起した。その背景には新しい放射性医薬品の認可や使用が増えている現状がある。また、2018年から放射性医薬品の取り扱いに習熟した薬剤師を養成することを目的に、核医学認定薬剤師制度も発足し、これからもますますその重要性が増してくると予想される。
本実習では放射線の性質とその測定法、および放射線測定器の測定原理に関する基礎知識を学び、放射能の検出とその評価法を学習すると同時に、放射性同位元素の安全な取り扱いを修得する。

Message

本実習の受講は2年次に放射薬品学の講義を修得済みであり、かつ3年次始めに行われる学内健康診断を受けていることが前提となります。ラジオアイソトープセンター利用にかかる安全教育や画像診断法のスライド講義、放射線やRI安全取扱のための測定実習を行います。