薬学部 研究室案内

Faculty of Pharmaceutical Sciences

医療薬学系

病態解析学DIVISION OF PATHOLOGICAL ANALYSIS

STAFF

大河原 雄一 教授 (病院教授)

研究テーマ

肥満による気管支喘息増悪の機序と治療法の開発

研究概要

近年、社会的・医療経済的に問題となっている肥満が、気管支喘息(以下、喘息)の重症・難治化に関与していることが疫学的調査で明らかになっています。我々は、肥満による内臓脂肪の免疫代謝的調節機構の変化が自然免疫と獲得免疫系に影響を及ぼして喘息悪化に関与しているのではないかと考え検討しています。現在は、多様な生物分子を分析対象とできる特性をもつ質量分析法等を用いて、肥満による内臓脂肪組織の機能的変化に関与している未知の因子を同定し、喘息の重症・難治化の機序を明らかにするとともに新たな治療法の開発を目的に研究を行っています。

主な担当科目

病態解析学Ⅰ、Ⅱ

3年次前・後期 / 必修 / 各1単位

ねらい

重要な疾病の病態生理を理解し、チーム医療の中で薬物治療について討論するために必要な基本的知識を習得することを目的とする。

Message

本講義内容は薬理学や薬物治療学と関連しているので、それらの講義内容とよく関連させて学んでください。事前に講義用プリントを配布しますので、講義前に参考書等を用いて該当する部分を予習してください。
受講後は関連教科書・参考書、講義用プリントおよび自分のノートで復習し、講義内容について理解を深めてください。

実験実習Ⅳ(病理学実習)

3年次前期 / 必修 / 1単位

ねらい

正常な臓器と病的臓器の肉眼的・組織学的変化を、実際の患者の臓器や組織標本を用いて観察し、病気の原因や発生機序について理解を深める。また実際に組織標本を作製して顕微鏡で観察することで、病理組織学的診断に関する基本的知識と重要性を理解する。

Message

実習で観察する疾患について、すでに学習している病理学や病態解析学の講義内容を復習することで予習をしてください。
観察する組織標本の中には、病気で亡くなった患者さんの臓器から作成され、ご遺族の同意を得て実習で使用させていただいているものがあります。貴重な標本であることを十分認識して実習を行ってください。実習後は必ず実習ノートをもとに復習をしてください。