薬学部 研究室案内
Faculty of Pharmaceutical Sciences
Faculty of Pharmaceutical Sciences
ゲノム安定性維持機構の研究
主に以下4つの研究を行っています。
❶DNAはさまざまな要因によりDNA損傷を受けます。この時、DNA損傷がある状態でDNA複製を行う機構が作動しますが、それが原因で生じるがんもあります。この機構に関与するタンパク質Werner interacting pritein1(WRNIP1)に着目し、DNA損傷で誘発される発がん機構の解明を目指します。
❷染色体の改変技術を応用し、染色体の進化の解明、さらには染色体を利用した新たなバイオテクノロジーの開発を目指します。
❸ニワトリ胚頭部に、デバイス(外部からシグナルを送受信でき、神経細胞を刺激、あるいは神経活動をモニターできる)を模したビーズを埋め込み、発生させると、孵化したヒヨコの脳にビーズが存在します。これを脳研究のオートメーション化に転用します。
❹さまざまな生理活性ペプチド(鎮痛、細胞透過、抗菌作用など)を研究対象として、構造と活性との相関性の検討から活性発現の要因を探り、新しい有用なペプチド誘導体の創製を目指します。
薬学科1年次前期 / 必修 / それぞれ1単位
生物が持つ多様性と共通性について理解する。
「みんなちがって、みんないい」。
生き物というものはうまくできているなぁと、少しでも実感してもらえればと思います。
薬学科2年次後期 / 必修 / 1単位
薬を化学の言葉で語るためには、薬の対象となるヒト(生き物)についての化学の知識が不可欠となる。生物に必要なエネルギー、生物の物質からの構築、親から子へと引き継がれるものといったことなどを、化学の言葉で語れるようになることを目指す。
登場する化合物や酵素の数が多く、単なる暗記だけでは単位は取れません。生物に必要な反応の意味や、反応の流れを理解するようにしましょう。
薬学科2年次後期 / 必修 / 1単位
感染症を引き起こす病原菌やウイルスに対し、我々の体はそれらが体内に侵入した際に、防御反応を示す。その反応を「疫(流行病のこと)」を「免(害を受けないですむ)」(まぬがれる)ということで、免疫という。免疫のしくみを細胞レベル、分子レベルで理解することを目指す。
免疫学を基盤に、人類と感染症との戦いに必要な様々な薬やワクチンが開発されている。将来のパンデミック(新型コロナウイルスのような感染爆発のこと)に対して、人類は何を用意しておくべきか、本科目を習得した上で考えてみよう。