薬学部 研究室案内
Faculty of Pharmaceutical Sciences
Faculty of Pharmaceutical Sciences
医薬品適正使用を進めるための医薬品評価と情報の構築
医薬品は元来、使い方次第で毒にも薬にもなる「諸刃の剣」としての性質を持っています。
近年、身体機能や疾病メカニズムが明らかになるにつれ、より強い薬理効果を持った医薬品が開発され臨床の場で使用されるようになってきました。また社会の高齢化に伴い、一人が複数の疾病を抱えることになり、多くの医薬品を併用することが増えてきました。そのため薬の副作用を最小に抑え、主作用を最大に引き出すための適切な使い方が今まで以上に求められるようになってきています。
加えて、医療費抑制の観点から薬の有効性・安全性だけでなく経済性、すなわち費用対効果を考慮した薬剤選択が必要となります。これらの点から当教室では、医療現場で生じる種々の問題に対処し解決するために、医薬品の持つ有効性や安全性、経済性、品質について、さまざまな手法を用いて分析・評価し、新たな情報を構築する研究を行っています。
薬学科4年次前期 / 必修 / 1単位
医薬品情報を臨床の場で活用できるようになるために、医薬品情報に関する基礎を体系的に学び、基本的な情報の検索・収集、評価、加工、提供および管理を修得する。
医薬品情報は医薬品の適正使用に無くてはならないものです。よりよい薬物療法のために、どのような医薬品情報が必要なのか、またそれをどのように使い、活かしていくべきなのかを学んでいきましょう。
薬学科4年次前期 / 必修 / 1単位
医療における薬剤師の責務を果たすために、薬剤師にとって必要な医療コミュニケーションについて習得する。
薬剤師として仕事を進める上で、コミュニケーションは非常に重要です。種々の場面を想定し、そのコミュニケーションの基盤になる理論や方法論を学びます。相手の心理を考えながら、薬剤師にとって必要なコミュニケーション能力とは何か一緒に考えていきましょう。
薬学科4年次前・後期 / 必修 / 2単位
卒業後の医療への参画に向けた薬局実務実習・病院実務実習に先立ち、大学内で調剤や服薬指導などの薬剤師業務をシミュレーションし、基本的知識・技能・態度を修得する。
「私は薬剤師になる」ということを実感できる実習です。臨床の場での実務実習に自信をもって臨めるように、一人ひとりが高い意識をもって取り組みましょう。当教室を含む5教室1センターの教員と、病院・薬局から迎える非常勤講師陣で、臨場感のある実習になるよう支援します。