STUDENTS
INTERVIEW 2

Inoue Marie

医学科3年

井上 まり絵 さん Inoue Marie

日本赤十字看護大学卒業

地域医療の実習で感じた、
多職種連携の必要性。
薬学部との学びで
互いへの理解を深め、
医師不足に悩む地方を救いたい。

Q1 以前は看護師として勤務されていたそうですが、なぜ医師を志そうと思ったのでしょうか?

地域医療を支え、多くの患者さんの力になるために。

看護大学卒業後、東京で看護師として9年間働いていました。しかし、苦しんでいる患者さんに対して行えることが限られており、もどかしさを感じていました。そこで看護師としての経験に、医師の知識を加えることができれば、より多くの患者さんの助けになれると考え、医師を志しました。医学部の受験にあたっては、全国各地の大学を検討しましたが、本学の「地域医療を支える」という理念に強く惹かれて志望しました。

Q2 地域医療の実習で感じたことは?

地域医療における、多職種連携の大切さを実感。

私は2年次前期の「僻地・被災地医療体験学習Ⅰ」の時から、青森県にある八戸市民病院で実習をさせていただいていますが、以前勤務していた病院と比べて、患者さんが広い地域から訪れること、軽症の方から重大な病気の方まで、さまざまな症状を診ていることに驚きました。実習期間中には情報が少ないことで糖尿病を悪化させ、足の組織が腐ってしまってから病院へ訪れる方もいて、医師だけではなく、日頃から患者さんに接する機会が多い、薬剤師や看護師と連携し、患者さんを地域全体で見守ることの大切さを実感しました。

Q3 多職種連携の必要性は、看護師の頃も感じていた?

異なる視点からのアプローチが、より効果的な治療につながる。

そうですね。医師だけではなく、看護師、薬剤師など異なる視点から患者さんを診ることで発見があり、一人ひとりに向き合った効果的な治療につながると思っています。しかし、実際の医療現場では、それぞれの立場の違いから、なかなか難しい場面もありました。もっと連携を深めるために、自分以外の職種について知ることが必要だと実感しています。

Q4 薬学部と連携した授業の感想は?

薬剤師への理解と信頼が深まり、将来の力に。

薬学部の学生と一緒に学ぶことで、薬剤師への理解や信頼を深めることができています。薬学部の学生が1年次から高度な学習をしている姿を目の当たりにでき、薬について困った時には安心して頼ればいいと気付くことができました。もし、こういった機会が看護師になる前にあったら、薬剤師の方と連携し、もっと患者さんの助けになれていたかもしれません。この経験は地域医療の現場に出たときに、大きな力になると感じています。

Q5 将来は、どのような医師になりたいですか?

医師不足の地域で、患者さんを
幸せにできる医師に。

異なるメディカルスタッフの意見を柔軟に取り入れながら、患者さんを幸せにできる医師になることが目標です。特に実習などを経て、地域医療には幅広い知見を持った医師が必要だということを学びました。この経験を活かしながら、東北地方をはじめ、医師が不足している地域で新しい医療の形をつくっていきたいです。

Q6 東北医科薬科大学への入学を考えている
高校生に一言!

恵まれた環境の中で、これからの地域医療が学べる。

東北医科薬科大学の医学部では、綺麗なキャンパスや丁寧に指導してくださる先生たちの下、これからの地域医療のあり方を学ぶことができます。医学は人間の幸せを実現できる、やりがいのある学問です。少しでも興味がある人は、ぜひ、がんばってください!

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