羽ばたく卒業生からのメッセージ
MESSAGE FROM GRADUATES
MESSAGE FROM GRADUATES
2
薬学部 薬学科
高校生の頃から薬剤師になりたいと思っていて、地元の大学で薬剤師を目指すことができる東北医科薬科大学を志望しました。東北医科薬科大学は学生に対するサポートが手厚く、国家試験の対策も充実していることが魅力に感じました。例えば、学生生活では、担任の先生が授業や試験について親身になってサポートしてくれていました。また、国家試験の対策では、他の大学よりも早い時期から対策をしていて、内容も充実していたと感じています。こういった大学からの手厚いサポートが、国家試験の高い合格率に繋がっているのだと実感しました。
学生生活では、実習でマウスを使った動物実験を行ったことが印象に残っています。この体験は医療系大学だからこそできる貴重な体験だと思いました。また、私が研究室配属で薬理学教室を選んだ理由のひとつが、このような実習を通して薬理学に興味を持ったからです。薬理学を学ぶと、普段飲んでいる薬がなぜ効くのかといったメカニズムについて理解できることがとても面白く感じました。
薬理学教室では、大学院生の先輩が国家試験のために全面的に協力してくれていました。講義プリントを作成し、授業をしてくれたり、模試の結果を見て、次の目標の設定をしてくれたり、とても助かりました。研究室一丸となって国家試験に向けて取り組む雰囲気があり、とても良い雰囲気の中、国家試験にのぞむことができたと思います。このような恵まれた環境の中で勉強ができ、充実した学生生活が送れたと感じています。
病院に入院している患者さんはたくさんの不安を抱えているかと思います。そういった患者さんが少しでも前向きに、安心して治療に専念できるようにサポートしていきたいです。そのために、患者さんから、この人なら大丈夫と思ってもらえるような信頼される薬剤師になっていきたいと思っています。
1
薬学部 薬学科
高校生の頃から、将来、医療系の仕事に携われたらいいなという漠然な思いがありました。特に薬剤師になりたいといった明確な目標はなかったのですが、当時から数学や化学など理系科目が好きで、本学薬学科であれば自分の興味を伸ばしていけるのかなと思いました。
入学当初は、薬学科でどのようなことを学ぶのかイメージがつかめず、不安なこともありました。しかし、学年が進むにつれて専門科目や実習などが増えていき、薬学科で学んでいる実感が湧いてきて、どんどん自分の興味伸ばしていけたように思います。それと同時に、将来のビジョンも少しずつ明確になっていきました。
学業と両立させながら、アルバイトでスイミングのインストラクターをしていた時期もありました。インストラクターとして指導する中で、コミュニケーションスキルを身につけることができ、対人業務に興味を持つきっかけともなりました。実際に、実習での服薬指導などを通して、薬剤師としての対人業務に面白さを感じました。
小児薬物療法認定薬剤師などの資格を取得し、業務だけではなく幅広い人を助けていけるような薬剤師になりたいなと思っています。また、まだはっきりとしたイメージは持てていないのですが、将来的には自分で薬局を持って経営にも携わり、活躍の場を広げていきたいと思っています。多くの人と関わりを持ち、多くの人を助けることができる薬剤師になっていきたいです。
3
薬学部 生命薬科学科
高校時代から化学が好きで、化学を学べる大学に進学したいと思っていました。そういった中で候補となったのが東北医科薬科大学でした。当時は、薬学科と生命薬科学科どちらの学科を選択しようか迷いましたが、生命薬科学科であれば、化学や生物など理系科目を幅広く学ぶことができ、将来の選択肢が広がるのではないかと感じ、生命薬科学科へ進学することを決意しました。
4年間の中でも微生物学教室の先生や仲間との交流は特に印象深いものばかりで、研究室での生活はとても充実していました。何をするにも実験のことばかり考えている日々で大変なこともありましたが、卒業発表では、積み重ねてきたことが実を結ぶ結果(最優秀発表賞)となり、とても嬉しく思っています。
生命薬科学科では、サークルに所属し他学科の学生と交流を持つ人もいます。私もソフトテニス部に所属し、他学科の仲間と交流を持つことができました。大会にも出場し、仲間と結果を残す(東日本薬学生ソフトテニス秋季大会団体戦優勝など)ことができ、嬉しく思います。サークル活動を通して学科の垣根を越えた仲間と充実した学生生活を送ることができたと感じています。
就職活動をしていた時に製薬会社で働きたいのか、それとも検査系の会社で働きたいのか迷うことがありました。最終的には、研究室で行なっているような実験操作の多い検査系の会社へ就職することを決めました。大学で学んだことを活かしていけるのか不安はありますが、少しでも学んできたことを活かしていけるように頑張っていきたいと思います。
2
薬学部 生命薬科学科
高校時代からとにかく化学が好きだったので、化学を幅広く学べる本学薬学部を候補にしました。ただ薬学科だと薬剤師国家試験に向けて勉強できる範囲が絞られてしまう気がして、化学の中で自分の好きなことに思い切って取り組めそうな生命薬科学科を志望しました。
生命薬科学科は、薬学科と比べて定員が少なく、小規模であるがゆえにコミュニケーションが密です。少人数だからこそ、学科の仲間たちとお互いに刺激を与え合えるというのも、この学科の魅力だと思います。
勉強にせよ、課外活動にせよ、自分が「やりたい」と思ったことにはとりあえず挑戦するように心がけていました。勉強について言えば、化学が好きで入ったので、授業はいずれも興味深く参加できました。
配属研究室を選ぶ時にも、ともかく自分がやりたいことを深めようと思いました。最終的に天然物化学教室を選択した理由は、先生が「この研究室でできることならなんでもやっていい」と、背中を押してくださったことです。現在、真菌症に有効な化合物を見つける研究をしています。放線菌という菌を素材にしているのですが、菌が作り出す化合物が、他の菌を殺すというのが面白いです。とはいえ、卒業研究発表会(このインタビューの3日前でした!)の直前まで実験で思うような結果が出なくて、大いに悩みました。幸いにもギリギリで期待していた成果が出せたのですが、手応えを得た時の爽快感は格別でした。
自分の興味を持ったことを突き詰められるという点で、研究が好きです。学部の4年間だけだと、自分の研究テーマに取り組める時間はごく限られています。卒業後は修士課程に進んで、じっくりと研究をしたいです。ですが同時に、研究の厳しさ、難しさも痛感しています。博士課程進学も興味はありますが、今のところ、修士課程を修了した後は企業に就職することを軸に据えて考えています。
1
薬学部 生命薬科学科
高校では理系クラスに所属していて、特に化学が好きでした。そこから、漠然とではありましたが、将来、薬に携わった仕事がしたいという興味が出てきました。当時は、薬剤師というよりも新薬開発などに興味があったので、生命薬科学科への進学を考えました。
生命薬科学科は薬学科に比べ人数が少なく不安もありましたが、学生間の仲も良く、クラスのまとまりもあり、充実した学生生活を送ることができました。また、少数だからこそ、先生との距離感がとても近く、授業でわからないことがあった時には気軽に先生に話を聞くこともできました。試験や実習が多く、大変なこともあったのですが、その分、専門的なことを深く学ぶことができたので、充実した学生生活を送れたという実感があります。実習では動物実験に携われたことなど、とても印象に残っています。
研究室は微生物学教室に所属していました。微生物学教室は、研究にも研究以外にも力を入れているメリハリのある研究室でした。研究では、先生や先輩が親身になってアドバイスをして下さり、とても研究がしやすい環境だったと思います。研究以外では、研究室対抗の球技大会に向けて先生と一緒に練習をしたこともありました。研究室での生活は、生命薬科学科だけではなく、薬学科の学生や大学院生など、多くの人と交流を持てる場となったので、とても楽しく、充実していました。
私が就職する仕事は薬が開発される為に必要だと思っているので、その最前線で活躍して、難病などで困っている人のためにも役に立てるような人になっていきたいです。
3
大学院薬学研究科
中学生くらいの時から薬剤師を目指していました。それとは別に、一貫して脳や心の仕組みにも関心がありました。タンパク質の塊に過ぎない「脳」が、どうして性格や精神状態等の個人差に結びつくのだろうと。なので、できたら精神疾患を専門的に扱う薬剤師になりたいと考えていました。
薬学部に入学時した直後から大学院に進学しようと決めていました。こういう志望を持つ学生は、クラスメイトの中でも少数派だったかもしれません。学部を卒業する段階で、多くの友人たちが就職をする中でも決意は変わりませんでした。学部の6年間で得られた知識だけではまだまだ納得的できず、自分の疑問を大学院でもつきつめたいと強く思っていました。
学部5年生から今まで薬理学教室で研究に取り組んできました。うつ病の治療に使う薬を「抗うつ薬」と呼びますが、私の研究は、従来の抗うつ薬とは異なる仕組み(「作用機序」といいます)で抗うつ効果を出す薬を作る、というものです。
研究は楽しいです。特に、自分の手で実験をして得られた結果を新しい知見につなげる作業に喜びを感じます。手持ちの実験結果から、従来の知見に対してどんな新しいことを指摘できるのかを考えるのはワクワクします。
もちろん、うまくいかない時もたくさんあります。私の場合、博士課程2年目が一番苦しみました。苦しかったけれども、諦めずに実験を積み重ねていくうちに、博士論文につながる新しいアプローチを掴みました。薬理学教室の先生方には、時に厳しく、時に温かくご指導いただき、なんとか博士論文を書き上げることができました。研究室の皆さんのご支援もあり、幸いにも在学中に2つの学会で賞をいただきました。
製薬企業で研究職に就く予定です。博士号を取得した後も研究を続けたかったので、非常に恵まれていると感じています。まずは就職先で研究能力を一層高めたいと思います。
2
大学院薬学研究科
高校2年生の時に参加したオープンキャンパスで本学薬学科を初めて知りました。大学らしく設備が充実していて、施設がとても綺麗だったことが印象的でした。高校生の頃は研究に興味があり、地元で理系科目を中心に学べる大学は本学だと考え、本学薬学科を志望しました。
もともと研究に興味があったので、入学当初は、薬剤師になりたいという気持ちは他の人に比べると強くなかったかもしれません。しかし、チーム医療の中で活躍している薬剤師の姿を見て、薬剤師の活躍の場を知り、薬剤師って良い職業かも...と思うようになりました。学年を重ね、専門科目や実習が増えていき、薬剤師の魅力というのが少しずつ見えてきたように思います。
薬剤師を目指すことに加えて、研究をすることは難しいことだと思っていましたが、先生に「研究をする夢を諦めることはない」とアドバイスを受けてから、大学院進学を考え始めました。もともと研究に興味があったので、大学院に進学したことは、興味を伸ばすきっかけにもなったと思います。また、大学院に進学して、多くの研究に携わることができたことは、将来、専門性の高い薬剤師を目指していくうえで必要なことだったように感じます。
私が学んできた薬物動態学という学問をどう臨床に使っていくのか、もっと勉強していかなければいけないと感じています。そして、より専門性の高い薬剤師となり、その専門性を発揮して、患者さんやチーム医療に携わる医療従事者に必要とされる薬剤師になっていきたいです。
1
大学院薬学研究科薬科学専攻 博士課程前期課程2年
小さい頃から理科が好きでした。薬学を意識し始めたのは中学生の頃です。母親が新薬の治験を受けることになって、薬が作られる過程やその研究に関心を持ちました。私は仙台市出身なのですが、塾の講師が東北薬科大学の学生で、薬学部生がどんなことを勉強するのかを聞く機会が多くあったことも影響していたかもしれません。実家から近く、薬剤師国家試験にこだわらずに薬学をじっくり研究できるという点で、早い段階で生命薬科学科を志望するようになっていました。
とにかく研究が楽しかったので研究室に配属されることを心待ちにしていました。研究室配属は、大学院進学を前提に、じっくり考えました。
研究室に配属されるのは3年生の半ばです。卒業までに研究する時間は1年半しかありません。その上、就職活動もあります。腰を据えて研究に取り組むためには、大学院進学は不可欠でした。修士論文を執筆するプロセスで、データの見方、仮説の検証の仕方、議論の筋道の立て方等を身に付けられたと思います。これらは、学部レベルの学修だけでは十分に習得する事は難しいです。この点、大学院での経験は、自分の強みになっていると思います。
研究テーマは、喘息の新規治療法の確立です。既存の「薬」は、喘息を完治することはできず、基本的に対処療法に止まります。そこで私は、喘息の治療効果をもつ「細胞」を研究してきました。
修了後には治験コーディネーターとして働く予定です。治験コーディネーターというのは、新薬開発に必要な治験(薬の開発の最終段階で、人に対する効果と安全性を確かめる段階です)を効果的に進めるために、製薬会社、医師と連携しながら治験の計画を立案して、管理する仕事です。その過程では、患者、薬剤師、看護師等と緊密にコミュニケーションを取る必要があります。様々な人たちとコミュニケーションをとりながら新薬開発という目標に向かって進んでいくことにやりがいを感じました。
治験コーディネーターという職業や、治験に関する産業が存在していること自体が、世間では十分に知られていません。これまでは薬剤師、看護師等の方がセカンドキャリアとして選ぶことも多かったようですが、最近ようやく新卒採用が増えきたと聞いています。このため、同僚は圧倒的に女性が多数です。ただ、男性特有の疾患もあるので、男性の治験コーディネーターも当然に必要とされています。社会の治験に対するニーズに対応するためにも、男性の治験コーディネーターが増えるといいなと考えています。世間の認識が高まることで、この業界自体の発展にもつながるといいですね。