OB & OG
INTERVIEW 3
Hatakeyama Miho
東北大学病院薬剤部
2021年3月薬学部薬学科卒業
宮城県気仙沼高等学校出身
畠山 美穂 さん Hatakeyama Miho
薬剤師として
積極的にチーム医療に参加し
さまざまな専門性と多面的な視点で
患者さんを支えたい
Q1 薬学部を志望した理由は?
患者さんに寄り添って
いのちを支えたい
医療の中でも、薬剤師は患者さんとのお付き合いが長い期間にわたる部署になります。特に内科の病気の中には完治が難しいものも多く、薬が患者さんの生命線になることも。より身近なところでいのちを支えていきたい、という想いが、薬剤師を目指したきっかけです。さらに、病院勤務の薬剤師を志望する私にとって、在学中の実習からチーム医療の本質に携われる東北医科薬科大学が理想の学びの場でした。
Q2 東北医科薬科大学では、どのような学びを得ましたか?
医療職種の視点をIPE(多職種連携教育)の実践で学びました
通常、 薬剤師は、処方箋にある薬を通して、治療効果や副作用を考えます。しかし、看護師の皆さんは、入院中の治療だけでなく、患者さんが退院後にどのような生活を望んでいるのか、患者さんの性格や生活習慣、家族構成、時には住まいの間取りまで考慮に入れ、「退院後のよりよい暮らしかた」に重きをおいている。これは、一緒に現場で実習を受け、たくさんお話ししなければ実感することができなかった視点でした。
Q3 どのような薬剤師を目指していますか?
最大の効果とクオリティ・オブ・ライフを叶える処方提案をしていきたい
病気を治すということは、身体とともに心も治す=患者さんが望んだ通りの生活を送れるようにするということだと思います。似たような効果を有する薬が数種あったとしたら、患者さんの「病院でどのように過ごしたいか、退院後どのように暮らしたいか」をちゃんと考慮して、最大の効果とクオリティ・オブ・ライフを叶える処方提案をしていきたいです。
Q4 受験生へメッセージ
他職種の役割を理解し、信頼される薬剤師に
他職種からも信頼される薬剤師になるには、適切な薬物療法に関する知識に加え、薬学にとらわれない幅広い知識や対話力も重要だと思います。
他職種における教育体制や役割について少しでも理解できると、臨床現場に出た際に、連携しやすくなると考えます。大学に入ったら、是非積極的にIPEに取組んでもらいたいです!
Q5
薬剤師として働きはじめた畠山さん、実際に仕事をはじめてみて、いかがでしょうか?
(2021年8月追加インタビュー)
1枚の処方箋の背景には患者さんや患者家族が
学生時代の実務実習とは違う、薬剤師としての責任を強く感じる場面が多くあります。1枚の処方箋の背景には患者さんや患者家族がいること、他職種からの薬剤に関する問い合わせに対して根拠を持った回答を意識することを臨床に出て改めて学びました。コロナワクチン調製業務もあり、日々忙しく緊張感が張り詰める場面もありますが、やりがいを感じながら働いています。